Fate/hollow ataraxia

■ はじめに ■

お約束します、一切のネタバレや皆様の楽しみを奪わないことを。

〜諸注意〜

ということで、type-moonの新作、フェイトのFDです。
家の持ち味はスピードです。だけどこれほど人気あるソフトですと、まぁうちなんかに巡回くる人は九分九厘プレイするのではないでしょうか。そしてその人たちはまぎれもなく、コレを楽しみしていると思う。
FDですから、前作が嫌いな人は買うはず無いのですから。
そして、漏れも楽しみにしていたソフトの一つです。まぁ信者でも何でもないわけですが、心はいつでもオーガスト共にありますので。
ネタをばらさず、ここが良かったとか、悪かったというのは個人的に、ある種不可能な事だと思うので、反転させないと読めないようにしました。
それの目印が『○』が先頭についてる行の空白はネタバレ事項なので、未プレイの方は決して反転させないようお願いします

観たとか言って、その精神的損失で漏れに苦情を送るのも簡便してくださいね。
まぁ、この欄は言ってしまえば、そのうち消えます。まだ終わってないのに、果敢にも感想を身に来る人たちための保険です。そのうち消えるでしょう。

〜導入〜

100%達成してます。
もうこれは、ファンディスクの枠を破っていると個人的には思いますが。
まずボリューム、プレイタイムは23時間くらい。(これはいいよね
長いたら長いw

ホローアタラクシア・・・虚実な心の平安?

なんにせよ、あの延長戦!!お祭りです。
楽しんでプレイしなきゃ駄目です、出来るだけゆっくり噛み締めてプレイすることをお勧めします。
ホントに。
ウメボシの謎みたいに、一日1Pとか言いませんが、一日一章やるのでもいいんじゃないかと。
OHPでは展開の具合ついて行ってましたが、漏れはコンプリート最速論。
人それぞれですね。
それだけの価値というか、エンターティメントです。
終わって寂しくなることうけあい。

んじゃ、皆様がんばって、心に税金を。
■ シナリオ ■
舞台は、前回の第5回聖杯戦争から6ヶ月後。
本来なら、いない筈の人たちがいる、オールスター延長戦!!

無印Fateで語られなかったストーリーや設定を詳しく、人物に対して掘り下げて行くお話です。
無論、軸となる今回のストーリーはあります。
それがもう、ほんとFateでして。
--------   セリフ  -------
の「きのこ棒」を見ると、あ〜やっぱ面白いよ。と思うわけです。
誤字なんだか、ルビなんだか、指示語なんだかわからない、超変換も、もはや味。
テキストはなんだかんだ、言っても、きのこ節。
それでこそFateです、きのこです、クセも噛み砕けば味なんだと思います。
相変わらずのエンターティメント性もありますし、読めないほどじゃない。

没頭した方が、勝ちなゲームです。
いない筈のメンバーとの平穏な生活と、本軸。
言ってみれば、ザッヒング、ダブルビジョン。代わる代わる展開していくわけなんですが。
どっちもかけがえないの無い、現実と虚構。

絵の力もあるけど、お約束をどっか意識した、終わりへ走っていく、テンポがもうなんとも言えない。
エンディングは、もう本当に、見せ場見せ場の連続。
何故かディスプレイが滲んで見えなかったりしながら、その物語の幕を見ることになると思います。


今回のはほんと、サブキャラを大切にしたストーリー展開になっていた。フラグの配置具合が絶妙。
関わり具合、キャラ立て具合、すべてが。

誰もが、見せ場を持っている。そこが嬉しかった。
ちゃんと求めているのを解っている。
キャスターのシナリオなんて、ライターの愛を感じずにはいられない。
どのキャラも、
過去と今と虚構と、そうした中にいながら、わかっている終わりを、今の大切な人との関係を、
見据えて、物語の中で力強く生きていた。
もの悲しさを覚えるけれど、停滞した時の中の一幕でもあっても、今あることを真剣に生きていく姿というものは、
心打たれるものがあると思う。
まぁ、アーチャーだけは本編で語っているので、軽めの扱いでしたが、やはりこいつはおいしい奴で、最後には魅せてくれた。

本軸の具合は、新キャラ三人なんですけど、まぁアンリが最重要キャラなのは言うまでもなく、
脇の二人もなかなかいいキャラ。カレンについては、ちょっと足りないですが。
いやかなり足りないのかな。
最後の月に向かって、二人で階段を上るシーン、最高でした、何も言うことがありません。
遠坂が最高に少女趣味だわ、とか言ってましたが。

クライマックス、虚構ながらも、心の平穏に別れをつけ、再び歩き始めた、二人。
前編通して、サブストーリーでも、一切うじうじせず前のめりになりながらも進む(一部異常アリ)、展開は、爽快でした。
■ ヴォイス ■
無し。
■ グラフィック ■
今回は積極的な、演出というのはあまり見受けられなかったです。
なんというか、前作というか、無印Fateは画面効果が抜群で、凄く場を盛り上げていましたが、それも戦闘メインだったんで。特に印象に残ってますが。
今作は、そこまできにならないにしても、エピローグにかけての、幕間では盛り上げ方はガチで泣きが入りました。

ちゃんとファンディスクらしく、外部の絵師様の壁紙がついてて、とってもグー。
梶尾大先生と、小林尽先生のにはやられましたw

お祭りですよ。
■ サウンド ■
効果的な使い方が出来ていた。
場の盛り上げ方をよく知っているリーフみたいな、良い。
システムにも同調してくるけど、SEまで全部サウンドモードで聴けるのはいいことだとおもう。

『僕たちの未来』は名曲認定。
■ システム ■
基本システム搭載。

セーブは無いんで、まぁその辺はマニュアル良く読んで貰えばわかると。
ミニゲーム等はエクストラで、補完されてます。
そのミニゲームですが、なかなか侮れない出来でして、遊べそうです。
達成率100%で後日談が出ます。
■ 総評 ■
なんか、もう大満足でした。この一言だけでレビュー終わろうと当初は思ったくらいです。
長々と書くのは好きじゃないんで、自分が面白いと思ったらそれが正義。
っうかなんでじゃレビューサイトやってんだかわからなくなりましたが。
まぁ今回は物量、点数に見合うだけ。

今回Hシーンが、本編ではカレンの一人だけという具合なのですが、ECLIPSで無印fateのヒロインのHがあります。
というか、バゼットだけ無いのねwHシーンw


総じて書くと、面白かった。
もうあと書くことがありません。まぁ、楽しめる面白さというのは、typemoonらしいかな。
終わりの寂しさも、祭りならではかと。

本作には、敬愛して止まない、ツンデレヒロインがいます。
遠坂の萌え具合と、ツンとデレ具合は鉄板。
指数99
いいですよね、ホント。つよきっ娘、まぁ遠坂の場合+αがありますけど。

まぁあとは特に無いです。好きな人はプレイしとけとしか。

名言集でも置いて最後にします。

「確かに死者には何もかなえられない。いつだって事を起こすのは生きた息吹だ」by バゼット
最後まで、この定理が生きてましたw

「ねぇ、みんな揃ってるのっていいわね」 by 遠坂稟
最高です。

「共有するのは楽だけでいい。
苦しみを伴って助けに来られても迷惑だ。
望むのは問答無用のハッピーエンド。
失い続けた日々を上回る愛と平和。」 by アンリ
薀蓄くさいこの悪神が、なかなかいい味。

「ついカッとなって食べた、全部食べるつもりはなかった、反省している。」 by タイガー
ワロスワロス

「いつまでも間違えたままでも---------その手で何かが出来る以上、必ず、すくえるものがあるだろう。」

「進む者と守る者。どちらも何も告げず、桜だけを残しそれぞれの場所に足を向けていた。」

「願わくば、愚昧、だった彼女の決意が、今際の悲鳴に貶められぬよう。
そして、新たな導き手の元に、その愚昧さが心強いものに変わる事を。」
一番好きなシーン。



ツンデレスーパーヒロインに乾杯。
■ 90点 クラス S ■