2度咲き!タルトレット〜恋の甘さは控えめで〜
■ 短評 ■
お話の印象が薄い作品だった。
でもSLGパートのちまちました作業とハードルの高さはSLGをやっている感が楽しめた。
■ シナリオ ■
ADVパートとSLGパートで分かれる作品。

そのADVパートが少し弱い様に感じた。
ヒロイン達の特徴としては平々凡々なモノであるけれど、抜きゲーにしても弱いし萌えゲーにしても鈍い。
勿論SLGパートがウリなのは百も承知であるけれど、
ヒロイン達の関係をもう少し丁寧に描いても良かったのではないか。
ヒロイン同士のコミュニケーションは作中で結構描写されていたのに、主人公とのソレが少ない。
あっという間に結ばれている気がする。好意に関しては初めからハーレムぽい状態ではあるけれどさ。

それからもう一つ、王道だと漏れは常々『思っていた』のだけど、
この手の経営系SLGで面白いのは俺つえー感という名の主人公の成長の描写が無い。
店舗が繁栄していく成功していく、サクセス感が足りないのではなかろうか。

リゼットのバカっぷりに和みつつ、美咲の当初の不必要なツンぷりにイライラした。
姫川ルートがあったとしたら、メインルートも食える面白い話が作れると思うんだが。残念です。
■ グラフィック ■
OP怖いです。
キャラデザは特に問題なし。

Hシーンは各キャラ3回にて4人対象。
CGは、12×7で82枚。
■ ヴォイス ■
勅使河原あかりさんは脇より、使うならばメイン起用したほうが良かったのでは?
と思わずにはいられない。それでも、メイン面子はちゃんと仕事してたとは思うけど。
なんかこうはっきりしない所が。
■ サウンド ■
特に無し。
■ システム ■
基本的システム。

バク等も無さそうです、コンプリートにてTOP絵の表示が切り替えられるようになります。
最初内容を理解するまではなんとも難しいというか説明が無いゲームだなぁと思いましたが、
ケーキツリーの派閥事に攻略フラグが分かれているという、理解できればなかなか素直なSLGでした。
ただ、SLGにする意味が薄いかなぁとは思う。
このシステムに、もう少し目的や意味が欲しい。借金返済SLGと銘打っているけど、
ゲーム中の操作数回で済む月ノルマなんてたかが知れている。
もちろん店の反映度によって攻略に関与してくるけれど、ヴィジュアル的要素が薄い。
ゲームバランスや操作性を考慮してなんだろうけど、少し単純すぎる。
よく作業ゲーと対比でやりこみゲーとか呼ばれる作品もあるけれど、どちらも作業をしていることには変わりない。
作業度や単純にその作業面白さ、そーいった所がSLGの魅力であるからして、
そこを殺してはいないけど、活かしきれてもいないなぁと思った。物語らしさがあればもっと良かったのではないか。

攻略時間、12時間。
難易度、普通。
■ 総評 ■
引継ぎが用意されていない、SLGというのは大概その系統にもよるけれども、
リスタートの際には違った方向性にて、手を進めるという暗黙の了解というか定石は守られていた。
でないと、飽きるもんね。

全体的にもう少しいった感が否めない。
それでも、久しぶりに経営系SLGがプレイ出来て楽しかったです。
難易度普通だけど、真琴ルートの最終納品物の納期がとんでもなく辛くて、
仕方ないから逆算してから、キリつめるプレイをさせてくれただけでも、
漏れはやったかいを見出せたから。
■ 67点 クラス B ■