BALDR SKY Dive2 ''RECORDARE''
■ 短評 ■
なんだかんだで、やっぱり面白かった。
■ シナリオ ■
世界線変動する範囲を渡り歩き、最良の解を見つけようとする物語。
って、なんか前も使った気がするけれども、結局の所は良い意味で王道でした。

バルドシリーズは周回固定だからこそ映える設定というのが物語を大きく作用している。
最後のトゥルーを見るまで、諦めない事だと思う。
ユーザーが信じるからこそハッピーエンドは必然的に彩りを持つわけである。
そういった意味でのルート踏破というフラグ管理は、物語的意味を持っている。

最終の空ルートが他世界とまったく異なる展開で開始されるというのは、
なかなか衝撃的だったし、伏線回収も見事だった。何もケチをつける所はない。
でも、何故だろう、それでもレインルートがバルドスカイで一番面白いルートだったと思うのは。
レインが最初のルートだったのが、悔やまれる個人的に。
しかし、それすらもバルドらしいじゃない、リリィ然り、彩音然り。

そういった意味では、最終ルートの空というキャラはまずまずがんばったよね?
■ グラフィック ■
OP、普通。だけど、毎度おなじみのクオリティだと思う。だから普通。

妄想ファイルは展開上致し方ないのかなという、救済措置みたいなもんだけど、
上手く本編に組み込んでくれる方が嬉しかったと思う。
Hシーンは全体的に結構あっさりめだったしね、これも展開上仕方ないのかもしれないけど。
バランス信者としては、もう少し濃くても良かった。

空ルートの空の服装はカッコいいと思った、シュミクラムのデザインもなかなか。
■ ヴォイス ■
新キャラが出たわけではないので、Dive1の時と同じ所感。
みんなちゃんと仕事してた。
■ サウンド ■
バルドシリーズお約束の肝心な所でのテーマ曲のBGM戦闘はやはり盛り上がる。
■ システム ■
基本システム。

基本Dive1と同じ、だけど難易度は向上している様に感じた。
何週かすると、シナリオスキップと未読が見れるようになる。
プラグインである「永遠の終わり」がonの状態で、空トゥルーへ。

攻略時間40時間(Normal)、死亡回数80回。
難易度、やや難しい。
■ 総評 ■
対真戦では、誰でもいいから、いわ・こおり・でんきタイプを連れてきてくれと本気で願った。
対空武器が無いと本当につらい戦いだった。

手放していたので、最初引継ぎなしの純粋なDive2のみでのプレイしました。
そしたら弊害のあることあること、当たり前ですが。
仕方ないのでセーブデータだけ引継ぎをしてプレイしていました。
それに気づいたのが遅かったのが悔やまれます。

確かにこれだけ膨大なシナリオ量とボリュームとなると合わせて60時間ぐらいは必要な作品になっているわけで、
一本で発売するのはなかなか大変だろうと思います。
Dive2も約束通り年内に発売されたし、分割やむなしという所でしょうか。
そのうち、廉価版とかで一本になればいいと思います。

評価は1+2で判断しました。
心配していた、最終ルートの出来という部分だけが懸念事項でしたが、
真が気持ちよく露払いをしてくれたので、安心しましたよほんと。

意図せず悪役が世界を救え事もある、ジルベルトかっこいいす。
でもその前にあの地雷が無かったらそんな展開にもならなかったのだけどもw
まったくよくかき回してくれたもんだよ。
■ 87点 クラス S ■