僕がサダメ 君には翼を
■ 短評 ■
なんだこの不完全燃焼感は・・・。
■ シナリオ ■
プロローグは一切無視ですか?
通常プロローグの続きからだろ・・・、本編一端過去に戻るからプロローグまで時間を進めて、
そこからまた始まるのかと思ったら、一切続かねぇ・・・。なんだこれ。。。

そこに唖然としながらも、まぁいい切り捨てられた未来なんて数限りなくあると納得させて、シナリオを進める。
今作品ルートが大きく分けて3ルートあります。キャラに分けると5ルート。
その重複分のシナリオが、どっちでも同じ様な、ENDで少し違う程度。ですので、実質3ルートです。
その3ルートが三つに分けた勢力から、それぞれの視点、思惑、正義、思想に沿って進むのですが、
どれが正しいとも限らない歪さというものを読者に提示しておきながらも、
よくあるアレです、立場変われば正義も変わるという物。
そして、その運命を壊す役割のある主人公そんなキャラがいるのにも関わらず、
上記3つルートがどれも歪であると言及するのであれば、
なんらかの解をライターは用意するべきだったのでは無いか?つまり、上記以外のトゥルーENDを用意して然るべきだろうに・・・。

そこに不足感を感じると伴に、消化不良を起こしている設定。
伏線?ボコボコにしてやんよ的な、強引な進行にびっくりしました。
伝奇なんて多少説明的でないとわけわからんよ、存在理由すら語られない悪役はかわいそすぎる。
あとは超展開としか説明できません。

キャラ別ルートとの恋愛模様ですが、かなり尺が短いだけに、物足りません。
戦闘の合間合間になってしまっているので、二人の結びつき感が足りないと思います。
この手の伝奇バトル物は戦闘でのお互いを信じるという前提は無論の事、
日常でのやり取りが薄いとどうにもならないと漏れは思う。
キャラクターの設定は良いものの、カテゴリとして。それはよくすごく判るのだけどねぇ。
もったいない。
■ グラフィック ■
立ち絵とCGがかなりの違いアリ。鋭角すぎるよ。でもキャラデザは嫌いじゃない。
バトル物と言うと剣戟での演出、剣閃で軌跡の描く奴。
この演出も、最早使い古した感があるねー。定石と言うべきか。
あまりに構図がどれも似偏るので、観ててなにを彷彿させるのかは言うまでも無い。

このゲームをもっとも褒める点の一つ、OPムービー。
神月社氏のOP、これは今年もの中でも、かなりの疾走感のある良OPだと思います。
歌もいい。観てて面白そうと思える。
■ ヴォイス ■
このゲームは、「ほうでん亭ノドガシラ」と「風華」の二人舞台です。
よっしゃー ブルービックボーナス!ぺぺぺー♪
と何故かクレジットに無い、檜山さんの声が聞こえてくるから不思議です。不思議だなぁ・・・。

そんな、ほうでん亭ノドガシラさんの使い方があまりにもベタっうかもったいないというか。
風華さんは一人、がんばってました。

他のキャスト、日常のセリフに違和感がある。セリフのつなぎに。なんだこれ。
■ サウンド ■
OPの「真実の翼-サダメのツバサ」はタイトルを見るとちょっとアレですが、
ノリの良い曲です。これは良い。限界まで切り裂いてー♪
■ システム ■
基本的システム。バグ等特になし。

難易度、易しい。時間、短い。
■ 総評 ■
これはどうにもならんね。あかべえ自重しる。

時期的に伝奇モノがやりたかったのでムービーを見て決めて購入しましたが、ムービーの出来が良すぎた。
もう少し、まともに纏める意思がライターにあったらなぁ。
少なくても、もう一つルートがあれば・・・整合性とは言わないけどある程度納得出来るものになったろうに。
次行きます。
■ 60点 クラス C ■