ナルキッソス3 |
■ 短評 ■ |
3作目にて、物語の展開がハンパなく広がった。どこまで行くのだろう。 |
■ シナリオ ■ |
○ 死神の花嫁 Scenario:ごぉ 初見ライター作品。なんか凄い凄いと遠くの方で聞こえてきてたけど。 プレイしてみてなるほど、と。 4作品中唯一、選択肢による回答の幅を広げる作りをしていた。 ラストのエンディングをどう受け取るか・・・。やっぱり麻痺してるんかなぁと。うーん。 医師視点による作品。 ○ -Ci- シーラスの高さへ Scenario:酸橙ひびき チサト「・・・それじゃあ、死んでくる」「・・・ばいばい」 この瞬間、こ、こいつ書けるぞ!と思った。全然知らないと思ったけどアンバークオーツでも書いてたらしい。 今作品中で、一番「綺麗な物語」 漏れにとって受け入れやすい形を取っていて、素直に面白かった。会話運びのテキストのテンポが良かった。 以後、注目株指定。 全然関係ない第三者視点。 ○ メサイア Scenario:早狩武志 やはり異色!異才!を放っていた。 プロローグからの伏線からの仕掛けと作品の問いかけという点では、一番チャレンジしてるなぁと。 どのタイミングでも人は死ねる。それを力づくで証明するライティングは賛否両論あるかと思いますが、 それを行わないと嘘になる。というリードであったわけで。 救済されたのは誰だったのでしょうか。 入院患者+医者のマルチサイト ○ 小さなイリス Scenario:片岡とも 「どうしてあの人は最後に笑ってみせたのだろう」 なるほど、確かにナルッキソスである。 銀色ぽいと書いてあったけど、まぁそれも確かに・・・。 本人にはどうすることも出来ない流れが存在という点においては、 どの時代においてもあることだろうよ、という話だった。 至る過程が違うだけで、人の本質そのものに違いなんてないだろうよと。 そう書いてあった気がする。 西洋ステージ。 ・おまけ 姫子エピローグ 読んだことがあると思ったら前書きされてた。 時間軸としては、イリス→1st→死神の花嫁→メサイア→姫子エピローグ→2nd→シラースの高さへ となっている模様。 |
■ グラフィック ■ |
ムービーが本編中に挿入出来なかったという片岡節炸裂の様相。 なかなかよく出来てるムービーなのになぁ・・・これ。組みなおして入れてください。 凄いぞ、緒方!ばーにんぐ過ぎる。むしろ一流の絵師とは思えないこの同人の似合いっぷりには泣けた。 特に酷いのが、死神の花嫁とメサイアのキャラクターおかしすぎね、これおかしいだろ。漏れでもわかる。 でも小さなイリスではちょっと本気だしてた。これはちゃんと書いてる時の緒方。 あらゆる意味において、そう思ってしまう。何年・・・続いてるのかしら。 でも、それが緒方先生のいつもなので、慣れました。 |
■ ヴォイス ■ |
うーん、いつもの如く謎キャストですが、後藤麻衣さんがいらっしゃいますね。 この人を名前を見るたびに賢プロが・・・といいたくなります。まぁどうでもいいですね。 平井理子さんがいい感じです、いつもの感じで。キャラとのマッチングが良い。 |
■ サウンド ■ |
豪華スタッフ陣が名前を連ねています。 |
■ システム ■ |
基本的システム。 死神の花嫁以外は選択肢は無し。 3rdを終えると、おまけへ行けます。完結編の予定があるそうです。 相変らず緊張感の無い4コマだぜ。 |
■ 総評 ■ |
人は皆同じだけ孤独で、同じように死に至る。 それはやはり覆すことが出来ない事象であり、結果なのだろう。 手を変え形を変え、それをユーザーに見せる意味というのが物語りだからこそなんだろうな。 答えの無い物語だとしても、それでいて何かを見出すことが出来るのならば、 それこそ自分の答えなんでしょ、という。 死神の花嫁で、医者の苦悩を描き。 個人的にはどうかと思ったけれど、メサイアシナリオではその点において力強く傲慢だろと言い切った。 なかなかに対極の作品だなと。だからこそ映えるんだけど。 面白い試みだったと思います、それでいて片岡大先生本人は遠く離れた時列を描くというw 完結編にも期待。シーラス面白かったです。 |
■ 85点 クラス S ■ |