おたく☆まっしぐら |
■ 短評 ■ |
我々が望んだのは、こんな未来では無い。 |
■ シナリオ ■ |
本作何か、大仕掛けがあるわけではない。深い、感動があるわけではない。 ただ、ひたすら、漢を描く。ゲーム、フィギュア、コミック、アニメ、サバゲ。 各方面からのヲタクを描き、その消費する姿を描く。時には、苦言を呈したり、賛美したり。 ただ、ひたすら主人公と秋葉を巡る日常を淡々と追う。 葛藤はある、でも感動?なにそれ食べられるの?という勢いで漢(ヲタク)を貫く。 その主人公の姿は、倫理観などに縛られない。 それはとても醜いものかも知れない、しかし魂は自由であるッ。とでも言いだけである。 でもそれらは至ってシンプルな結論。 アキバ is カオス。であるということなのかも知れない。 本作は「笑い」。ブラックばかりなネタだけど。オマージュネタが半端ない、平気で他ソフトハウスのゲームを弄る。 名前をもじる、クター(sony)を貶す、アキバネタ、不条理、カオス、何か、etc・・・。それらの要素から構成されている。 物凄い勢いでぶっちゃける。見ていて、ここまでするなら、いっそ清清しい。 その、それぞれから秋葉原という土地の「不思議さ」を陰謀論でヲチをつけようとしたが、 未完成という形で終わっている。 深い意味や理由などは無いのであろう、ただのエンターテイメント作品である。 |
■ グラフィック ■ |
OP、ED有り。 OPのクオリティは今期でも最優秀候補。 キャラデザも良い、背景も良い、立ち絵にも文句はない。 |
■ ヴォイス ■ |
非常に力ある声優陣。一色様は健在。 バグなのか、仕様なのか、フルヴォイスではない。ところどころ欠落している。 それどころか、後付けなスクリプトの所為で音声収録すら出来てない箇所がある。 |
■ サウンド ■ |
OP、ED共に「榊原ゆい」。なかなかの楽曲。BGMも、良い。 |
■ システム ■ |
フラグ管理が終わってる。 ver.100だと、とりあえず全員のHシーンは見ることは出来る。しかしゲームの呈を成していない。 シナリオとCGが埋まらない。間のエピソードがごっそり抜けているので、話がわからない。 選択肢一個で、エンディング。 ver.101だと、攻略すら出来ないキャラがいる、強制BADED。 しかしながら若干、改善の光は見える。イベントの修正が入っている。 奥井と麗南と景山は完全攻略可能。CGも埋まる。 メインキャラ以外のHシーンに回想が無い。時々、回想モードすら飛ぶ。 ver1.02リリース。 これにより、攻略可能キャラが、櫛田以外埋まる事になる。 しかし、相変わらず櫛田は「未実装シナリオ」という前代未聞のルートとして渾然と輝く存在になった。 トイレCGからENDINGにワープ。 (*漏れが言ってるわけじゃなく、シナリオ内で捕捉されている) 元々予定していたルートも少なからず「無かった」事にされている。 新シナリオがいくつか導入、プログラムの不具合で進行されていなかったシナリオも復活。 見た目、普通になるように調整された。 シュミレーション部分の不具合も調整、次元連結貯金箱の効果が発揮される。 涼香と操ルートがプレイ出来るようになった。 涼香は一部削除、操も一部削除。しかし、エンディングまでの過程は示された。 未だ、回想で音声が出ないキャラもいる。 |
■ 総評 ■ |
こいつぁ、また問題のソフトだぜ。まさに「なんでもありあり、規格外、カオス」。 メーカーの姿勢も、シナリオも・・・。 銀時計は死ねばいいのに。 デバックはな、ユーザーがするもんじゃねーんだよ。 もう一度言う、「デバックはな、我々がする仕事じゃねーんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!」。 なんでマスターアップしちゃうかなぁ・・・、発売当日パッチ出してる辺り、わかってやってる。 しかも、そのパッチも満足に出来やしない。 現実に、マスターアップしなくてはいけない期限はあると思う、でも出来上がっていない。 ここでメーカーがとらねばならないのは、二択。 延期か、強行か。 延期なら、出来上がるまで作れば良い、強行するということは、発売当日まで少なくても自然に出来るようになるパッチをリリースすること。 見込みが甘いのか、製作管理、進行工程管理する奴がよほどの馬鹿野郎なのか。 出来ないゲームは、もはやゲームにあらず。 パッチver1.02で開発は終了した。 なにが一番、腑に落ちない、納得できない、腹が立つか? シナリオを書けなかったロミオか?書かせ完成させることが出来なかった銀時計か? いいや違う。問題はそんなことろには最早無い。 初回版を買った人たちはこれを何週したのであろうか?自分は最低、5回コンプリート出来る周回をこなした。 私は大した人生を送ってはいないが、それでもいろいろ現実に伴われる時間というものは貴重だ。 そんな事は誰もが知っていること。 だが、現実にこのソフトを介して、オールコンプリート5週分の時間が使われたのは事実。 これは「時間泥棒」では無かろうか?この画面の前の人たちはどう思うだろう? 決定権は確かに自分にある、そして時間は消費された。 それは、このソフトに何があるか確かめたかったこともあるし、なによりロミオのシナリオが見たかった。 これは純然たる事実。ここに否定は存在しない。 通常であるならば、メーカーはここに、ユーザーの期待に応えようとするのであろう。 このソフトは未完成ながらも発売され、当日に、パッチをリリースするものの、そちらも未完成。 しかしながら、そうしたアナウンスも一切無く、メーカーは完成品と言い切った。 この所業、訴えられても仕方ないのではなかろうか? せめて、せめてこのver1.02が出る際、それらについての謝罪の一言、公式に一言あってしかるべきだと思った。 だが、無かった。 今、通常版を買うなら65点を付けよう。 けれども初回版を買っていた漏れは0点である、途中で見切りを付けてドロップアウトした人たちは勝ち組である。 今年一番時間をかけたゲームなのは間違いない。 トータル、70時間強は消費したと思う。セーブデータは持ち越さないのだ。 こんなげーむにまじになっちゃってどうするの。 あぁ、そうだな。「世界の北野」ならそう言うだろう。 |
■ 65点 or 0点 クラス - ■ |