ウィザーズクライマー
■ 短評 ■
魔力供与といえば、とある「文学」作品を思い出しますが、もっと密接なエロゲーらしい描写。
これぞエロゲーの本懐かと。そして、こ れ は ハ マ る 。
■ シナリオ ■
恒例のワンポイントアドバイス。

今回のモードは・・・
ノーマル ここからスタート。一周すると下へ。
修行 イエルを攻略すると下へ。魔力基礎を何回も続けていれば入れます。
試練 ヴィオラ攻略すると下へ。周回始まったら、5、6回イエルと遊ぶを選び。最初のH後、師匠の手伝い。
熟練 たぶん、検定で等クラスに入れば下にいけるかと。
栄光 優勝すれば下へ。
最終 なんでも出来ます。

というのが基本。引継ぎは今回100%で持ち越しません。
ポイントとしては、序盤の周回はとにかく畑仕事しましょう。
体力基礎と回復に必要な土のポイントが貰え、お金もためられる。
試練か熟練まで行くと、塔クリアや大会で優勝出来るようになるのでお金がそれで貯められます。
そうなったら、とにかくお金を貯めます。買い物スキルを上げます。
そして3年目、4月の3週目から二回買い物へ行くと半額セールがあるので、家具を揃えます。
ここまでで下地が出来ている事でしょう。
あとは好きなようにスキルを割り振っていけばいいわけですが、
おすすめは、やっぱり棒スキル。魔法も攻撃もこなす万能な奴です。
レアアイテムの棒を拾えば、モンクにも負けません。
武器-棒で、闇魔法の吸引を習得しとけば、魔力がかつかつでも、しばらくの間はスタンドアローンで動くのでまじ便利。
あとはヒントやら攻略サイトやらを参照してください。


というわけです。

今回のキャラは、きちんとした周回モノでした。
王賊みたいな一本もいいけど、やっぱりこのメーカーは周回モノが光るね。
そんな中でシナリオですが、あってないようなモノとまでは言いませんが、やっぱり少し薄味だとは思います。

もう少しHシーンだけでは無い、キャラの掘り下げをしてくれたならばなぁと思います。
ただ、今回育成するのがメインヒロインを育てつつ、
他のキャラを攻略するという若干違和感を覚えるような仕様となっているため、それはそれでいいのかなという気も。

つまるところ、育成する上でポイントを割り振る選択。
それを効率化をプレイヤーが選ぶ上で、キャラクターの話を割り込ませるというのは矛盾しているのではないか。
という気もするというわけです。単純に難しいとも思いますし。
それでも、ヴィオラルートは最低限必要な過去の話を見ないとエンディングを観れないので、注意です。

ソシエットとの過去話とか、おまけシナリオとかの回想仕立ての話の方が面白い。
毎度の事ながら、キャラには困ったもんだw
■ グラフィック ■
OPムービー、突き抜けた感があります。以上。
毎度お楽しみomakeフォルダに格納されている、おまけムービーは今回なんとニ種類!
本編とNG集となっています。どんだけ力入れてるんだよ・・・と頭痛くなりました。

佐々木珠流最高。
■ ヴォイス ■
キャラってだいたい毎回同じ人だよね、というある種の安定感。
■ サウンド ■
今回のOPについてはノータッチで。新作出す度に酷くなっていくw
■ システム ■
基本的システム。

到達点というものがあるとして、最終的な目標が英雄の塔を踏破する事になるのかなぁ。
戦闘は今回オートなので、観ているだけかと思いきや余裕がある内は平気なのですが、
苦しくなってくるとかなり細かく指示を出さないと簡単に死ねた。
戦術スキル10LVでも多々ある事なので、なかなか手を焼かせます。
高速モードにしたらctrlで戦闘にもスキップが使えるので、加速装置などは特に必要ないかと。
自動で加速してたら、指示できないしねw

クイズでバグがあり、音声指定が間違っているのが、スクリプトで間違っているのか。
答えが無い問題があり、イッーとなった。
あとは特に大きなバグなども無く進めました。

難易度、普通。
今回はキャラにしては、そんなに迷う事もなく攻略できました。
ただ劇中作の収集だけはキリがなかったので諦め。
攻略タイム、24時間程度。効率化を図ればもっと短縮できる筈。
■ 総評 ■
さて、相当やりこみました。
認定の塔の最上階付近も辛かったですが、あれは100F程度なのでまぁ力押しでもいけます。
ただ、英雄の塔は120F以降301FまですべてBOSS戦なので消耗が激しい。
長丁場に耐えうるキャラクター作りというものを目指したところ、行き着いたのは棒でした。
詠唱の杖の魔力リジェネ効果は大きいです。
いやモンクもつえーんですけど、ゴットブローまで繋がらない。繋がってもあたんねーよ。
指弾も併用すると、CPU馬鹿だから指弾しか使わないし・・・。

というそんなキャラメイクまで、自分の好きなスタイルを選べる。
しかも「ただ選べる」というわけでは無く、戦術スタイルまで大きく関与する。
その中で、自分で試行錯誤を図りながら魔法使いを塔に登らせる。
それがウイザーズクライマーでした。
ただキャラクターだけを育ててもちゃんとスキルとか細かく指定しないと駄目なので、
そういった意味においてオンリーワンな遊び方が出来ます。
短評においても書きましたが、魔力供与という絡みもあり、
エロゲーに忘れがちなゲーム性の大切さを感じずにはいられません。

今時貴重なメーカーに、ソフトハウスキャラは成ったと思います
前作から11ヶ月、もっと短いであろう制作期間でこれだけの作品を仕上げるのだから。
兎に角、面白かったし遊べた。遊ばせてもらえた。
万感の思いを込めて・・・社員乙。
■ 80点 クラス A ■