120円の春 \120Stories |
■ 短評 ■ |
「『片岡とも』シナリオは、合う人には抜群に合う内容が度々ある。貴方は俺ですかっう考え方や、感じていること。 そーいうった物をうまく物語として方向付けて、仕上げてると思う。だから、とってもわかりやすいし、共感しやすい、 素直に物語が見れる。面白いとは言わない、心に染みる良いお話。」 |
■ シナリオ ■ |
PS2専用ソフト、価格はアルバム一枚分。 あらすじは、OHP、又はimpressの記事を参照のこと。 『60億分の1の確立なら、それは運命と呼んだってかまわないわけで』 この物語は、認識の広がりを示唆しているのかなと。 狭い視野では見えてこないことも、実際体験して解ることの多さや、 大人になってから子供の頃の気持ちを思い出すのも、些細な出来事で運を呪ったりすることも、 自分という枠で考えているからで、そうした自分と他人とは何が違うのかと悩んだりするのも、 この物語は、広げて考えてみたら?と言ってる気がします。 寓話的意味合いを強くして作ってる気がします、それはやっぱり最近じゃ珍しいことで、 片岡ともだからやること、やるシナリオかな。ここが重要だと思う。 一般のゲームにしても、エロゲにしても、シナリオの書く人は、受けてを面白がらせようとか、泣かせようとか ある程度面白いゲームってのはそこから始まってるんだと漏れは思う。 そんな中で片岡ともシナリオは、ユーザーに何かを伝える意味合いを強く描くライター。 そんなことを知らない人でも、物語をやってみて感じて、合う人合わない人が強くでるのかなと。 いらぬお節介だと一蹴する人や説教ぽさを感じる人、そーいう人には合わないかも。 でも、感じたことを駄目か良いか考えたところでライターの術中にはまってる気がする。 いらぬ事を考えず、自然体でやれば、わかるさ。 冬→夏→秋→春で完結して、それぞれ出会いと成長の話。 に、おまけで、夏の外伝。ねこねこファンは、おまけと聞くと「おら、わくわくしてきたぞ」という人が多いはずw そんなお話、「あいたっ」は名ゼリフ。 |
■ グラフィック ■ |
OP無し、EDスクロール有り。ムービーが見たかった。 キャラデザは、「夏」と「冬」はオダワラハコネ氏、「春」と「秋」は蜂矢氏。 |
■ ヴォイス ■ |
ナイスキャスティング。 ツボを抑えた配置のキャストに言うことなしだけれども、能登が好きに成れない漏れとして回避して欲しかった。 |
■ サウンド ■ |
『120円の春』はYURIA。 ねこねこサウンドはどれも秀逸、聞き惚れる。 |
■ システム ■ |
基本システム搭載。 チャプター割りが少々多かった気がしないでもない。 最初はちょっと煩わしく思うけれども、後半は逆にニヤニヤしてしまう。 |
■ 総評 ■ |
ショートストーリー集なんで、全部やっても5時間かからないぐらい。 なので価格も低めに設定されてます。高い、安いかはプレイした人それぞれでしょ。 値段気にするより、物語を楽しんだ方がいい。 5時間3000円、暇な休日に息抜き程度にやり始める。それが正しいとは言わないけれど、 漏れ的にベストな、休日を過ごせ、明日への活力になりました。 これで、残るはスカーレット、外伝的話を沢山盛り込むらしいので、これを出すかはしらんけど、 死角はないのでついていける筈。 それにしても、惜しいメーカーさんです。 この価格にしてもそうだけど、もっと他に際どい内容の極悪な値段のソフトはあるけれども、 商売っ気がないっうのも、ある種問題だなぁ・・・。 まぁそれは、関係ないので置いといてっと。 サウンドノベルとして良い作品でした。 |
■ 76点 クラス A ■ |