ANGEL TYPE

■ シナリオ ■

あなたは自分の中の天使をみつけることができましたか?



答えは常に、自分の外にはない。

毎度monoriの作品はOHPからの引用を。
>本作『ANGEL TYPE』は主人公・藤代 尚(ふじしろ なお)と、彼が出逢う少女達の心のふれあいを通し、それぞれに感じていた「寂しさ」や「悲しみ」に向き合い、そこから“何か”を得るまでの過程を描いたインタラクティブ・ノベルです。
青春時代を生きる登場人物達を主軸に紡がれる物語は、一般的な“賑やかで華々しい”時期としてではなく、その年代特有の不器用な“優しさ”と、それにより生まれてしまう“寂しさ”を湛えた、人生の静かな季節としての青春を「大切な何か」を探す過程として描きます

???

あらかじめ言います、本作はとても短いです、フルコンプ5時間かかるかかからないか。
その短さもさることながら、物語がよくわかりませんでした。
ストーリーではなく、その本質が、理解できませんでした。
難解なシナリオなのか?と問われれば、そうではないと答える事が出来ます。
作品紹介を見ればわかると思いますが、この物語はとても、描きたいことは明瞭です。

では何が、わからないのか。
まずどういう思いを込めてタイトルを付けたのか、意味がないと言われれはそれで終わりですが、
本文中にもちらほら、と出てくるので関係ないとは思えません。
ただそれがどうも脈絡の見えない話でして、理解できませんでした。
そして、大まかに言うと、作品紹介のそれを我々に見せて、どうしょうと思っていたのか。
それが謎です。

むしろminoriに問いたい、何かを、大切な何か、それはどのシナリオを見ても、人と人の繋がり、関係、絆としか呼べるものではなく、今更なにを言うのかと。
あまりにチープなテーマなのではないかと。チープというと御幣があるでしょうが、関係が描くための学校設定、繋がりのための主人公の対人恐怖症らしきもの、絆である恋人知り合い。定時制という、枠を作り、その中でのキャラの位置づけはある種、群青高校のソレではないのか。そして、設定はどうでもいいのですが、このゲーム内で、キャラを殺す必要があったのか?それで得る何かは、あまりに切なくはないかと。あまり一般的とはいえない気がする。
そういう事が言いたいです。

そうして、思うに。自分を好きにならなくてはいけない。というヲチだと思うのですこのAngeltypeというゲームは。

だからなんなのかなぁと思ってしまった、EDでのプレイヤーの設問は、そういうこともあって、とても寒かったです。
■ グラフィック ■
OPが神月社さんのムービー。
てっきり、新海だと思ってたので、神社さん好きですが、アレ?と、正直思ってしまいました。
なんというか、クオリティが。
この絵師誰でしたっけ、度忘れしました。
線が細くて、シナリオには合っています。
■ ヴォイス ■
特に無し。ほんとうに。
■ サウンド ■
OP他、ヴォーカルのがあるのは彩名、ブルーベルベットの。
Littlewingが咬んでます。
OPの曲なんですが、だいぶ、本当に昔に聞いた気がするのですが。
気のせいでしょうか?
ちょっとだけ気になります。
I'veじゃないんですね。
■ システム ■
セーブ&ロード、バックログ、等標準装備。
今回はそんなに、マシンパワーがいらない気がします。
■ 総評 ■
自分に理解力がない、ということは=やってはいけないのか。
そんなことはないと思うんですよね。
いろいろな感想がありますから。
そういった意味で、他の人たちの感想を見て、この人はこー感じたんだなと後から見て思うのはとても楽しいことだと思います。ちゃんと丁寧に説明してくれる人のを見たりすると、なるほど〜とか思って嬉しくなったりします。
これはそーいうゲームだと思います。
そういう意味で、自分がその様に感想を書けないのは、レビュワーとしては不徳の極みではありますが。

ゲーム全体としては、minoriは力あるメーカーなのでよくまとまっていますが、話のモチーフが合いませんでした。
でも、考えられたことはとても貴重な時間だったと思います。

好きなキャラ、砂緒。

得点70点

次回作は豪華だよ〜。