Figurehead
■ 短評 ■
戦犯は誰なのか、それはHOBIBOXだろう。
■ シナリオ ■
主人公の性格付けや、周りのエロゲー的設定などには目を向けず、ただひたすらSFとして評価します。


誰だよ、山野辺なんか連れてきた奴は・・・。リスト見てみろよ・・・悲惨の一言じゃないか・・・。
処女作のため流通かどっかが連れてきたんだろうけど、こいつはねーよ。
外注ならばもっと選べばいいのに。

では、大本のシナリオがそんなに酷いのか?と聞かれると、数多あるエロゲー界の中では霞んでしまう程度なのですが、
シナリオと演出のリンクがうまくなさすぎて、泣ける。
立絵というものはキャラクターの表情付けのためにあり、背景は臨場感、CGとは場面を映す物である。
まったく、これっぽっちも説明出来ていないわけですよ。シナリオに対して。
故に、漏れとしては、制作進行が働かなかったんだなぁ、この怠慢ゲーめと思うわけです。

物語はOHPで確認してもらえば済むことなのであまり語りませんが、
淡白すぎるんだよね、全体的に。どう淡白であるかについては、これで説明が付くと思う。
挿入後、3クリックで昇天。
ひでぇよw 笑ったよ。あんまり舐めるなよ・・・エロゲーを!ユーザーをッ!
書く気ねーのなら、書くなや。

SFというものは、実にねちっこいものなんだよ、設定の重厚さだけが、それではないのだよ。
スペオペと見せかけて、ライト層に受けそうな、展開とご都合主義を見せてとけばOKだろ。
という、リードが見え透いて、フリスビーにしてやろうかと思った。
SFとは、スペオペとは、宇宙の広さを表現するものであり、星間戦争などしてればいいってもんじゃない。
地上から見上げ、思い馳せる、冒険譚、英雄譚ばかりでは無い。
例え、規模が大きかろうが、小さかろうが、そこに生きる物語を描くものだと思うのだよ、
そもそもSFとは、小難しい難解な技術の上に成り立つ物語では無い。
難解な科学理論を理解していけなければ、読む事が出来ない、楽しめないという作品群では無いのですよ、
むしろそーいった楽しめない作品は、失格であり、その装置について、わかりやすい説明が施されないといけないのです。
つまり、別段高尚なものでもなく、エンタメの一部なのですが・・・閑話休題。

と、あまりにライターの舐めっぷりとリンクのうまくいかなさに、睡魔が訪れたり、憤慨したわけですが。
こんなに宇宙は広いのに作中ヒューマノイドしか出てこない事実に、
なにかが違うと感じた漏れは異端なのかもしれません。浪漫がたりない。

メインルート以外は、SFですらありません。
■ グラフィック ■
チープを通り越した、立絵。
キャラデザには百歩譲にしても、背景、閉鎖的空間内特有の圧迫感がある。
長時間見ていると、とても疲れる。
CG、の背景も白抜き等で手抜きもいいところ。
ムービー、非常に無駄に力が入っており、笑える。
OPムービー、可もなく不可もなく。
■ ヴォイス ■
ナイスキャスティング。
金田様が相変わらずで、安心しました。
■ サウンド ■
特になし。
■ システム ■
パッチ1.01verが出ています。あててください。

独創的なシステム。
前衛的すぎて、ついていけない。ロードと文章速度設定はつけて欲しかった。
パッチをあてると、幾分マシになる。それでも誤字が目立つゲームですが。

4ルート、合計30時間。システムにストレスがたまる。
■ 総評 ■
パッチの前と後では相当快適さが違うので、注意が必要です。
それにつけても、はいはいわろすわろすな超脚本には参りました。

キャラが物語を作るのではない、設定が物語を作るのではない。
最初の小石を転がすのは、見えざる神の手という名のライターなのですから。
その匙加減一つで、作品が左右されるのはあたりまえの事実であるこということを再認識した。

ビジュアル的ないまいちさに目を瞑り、プログラムの出来に耐えられたとしても、シナリオもこれじゃなぁ。
巷では、星界やらエウレカやらとか類似作品があげられていますが、
比べないでくださいこんなものと、しかも違いますから。
これは、この作品は「アウトロースター」がやりたかったんだと思います。

ジャンル:SFって報われねぇ・・・。
■ 54点 クラス C ■