Gift

■ シナリオ ■

人生は一度切りのものが多いですから。


ここに名作誕生。

なんといっても物語の構成ではないだろうか。それによってシナリオのレベルが非常に高い地点でまとまっていると思う。
共通ルートと各キャラルートのきちんとした別れ。
Giftという現象についての後日談をおまけとして、きちんとした形を残している。
各キャラではキーワードの露出と複線、そして消化。
キャラは五人、パターンは3パターン。
その流れにそり、流れてい。

久しぶりに複線を読み解く、気持ちよさを感じた。
「あーだからそーなるのね」「えーwそんなんのアリかよ」とか。
シナリオに読ませる力がある。そんな作品久しぶりではなかろうか。
ジャンルとしては、簡潔明快な恋愛ADVだけど、
タイトルGift、そのものにより、深みがました話になっている。

Giftそのものについては、コンプリートで発生するシナリオに完全に描かれている。
そのシナリオがまたベタで死にたくなるぐらい王道だが、物語の完結にはきもちの良いラストになっている。
感動するかもしれない。

良い話だった。

3パターンのうちの一つ、縁と綸花ルートがまた別な物語軸で進行していて面白いと思った。
むしろSFとかFTをうまく取り入れている。

最初の印象は、サーカス設定のなにかかと思ったりしたけれども、っうか古きよき時代のサーカスを支えた脚本家が今回の月石のライターだから似るのは仕方ないこと、むしろ安定して良い。

呉さんあんたいい脚本書きますわー。
■ グラフィック ■
非常にクオリティ高いです。
霧乃の立ち絵とCGがちょっと違うのは違和感かも。
OPムービーも良くできてます。
問題はとくになし。
■ ヴォイス ■
特に問題なし。

安心して聞ける、ローリー役の人はうまいww
■ サウンド ■
特になし。
サウンド面に関しては、まずまずかと。
■ システム ■
基本システム搭載。
前の選択肢に戻る←これ全ゲームに乗せて欲しい。
バグ等とくになし。
■ 総評 ■
最後が非常に爽やか。
これが印象に強く残る。
シナリオにしても、シリアス一辺倒ではなく、お茶ら毛もあったり、そこがまた結構面白かったり。
あと、個性派ぞろいのキャラクターが良かった。
各ルート一人はでてくる専用キャラ、そいつらがなかなかいい配置でナイスキャラでした。

非常にまとまっています。
今年のおすすめですね。
買いだと思いますよ〜。

好きなキャラ、縁。
シナリオが一番好き。

魔法使いっていいよねー。それが許される世界も。
■ 83点 クラス A ■