赤線街路〜昭和33年の初雪〜
■ 短評 ■
また、やらかした感がたっぷりの糞ゲー風味ではありますが、
事、このメーカーに限ってはそれでいいのかもしれません。
■ シナリオ ■
世間では、alwaysっうか昭和ブーム、懐古主義、レトロブームというか・・・。
そんな、一時代前へ対する郷愁に似た感情が持て囃されていますが、
そんな風潮の中(その風潮が我等エロゲーマーに対して効果があるのかは別問題で)、赤線
という、とってもエロゲー向きなネタで、ノスタルジー風味になったら、
これもしかして、傑作が生まれるんじゃね?と期待感を抱かせた所までは満点を進呈します。
しかし、現実問題、そこまで到達いや・・・、その域に達していない。

この作品の主人公の若さゆえの暴走とか、ワガママさというのはこの手の作品にあって然るべきものだと思うけど、
潔癖さとはまた無縁の、一貫していない主義主張にはなんだかなぁと思います。
またそんな小難しい事は別として、限りなく物語りが読み手を引き込む力が足りなかった。
では、それはいいとして、肝心のエロゲーたるものはどうか?
それもまた中途半端であり、赤線という題材なのに、主人公以外に抱かれているというシーンが皆無。
それではその手の属性の人たちにも見限られる。

原案まではいつもいいんだから、頼むからもう少しまとめて物を作って欲しいと思います。
■ グラフィック ■
立ち絵が明らかに少ない。メーカーの限界を感じずにはいられません。
時代考証やそれに見合う物体の描写とかには力は入っているんだけどねぇw
それでも、建物関係はちょっと怪しい気はしますが。
肝心のキャラクターまで手が回っていないという感じではあります。

OPはいろいろな意味で必見です。例えて言うなら、キャラのおまけムービー的な・・・。
■ ヴォイス ■
固いキャスティングではあります。
ただその良いキャストに対して、物語が着いて行っていませんが。
■ サウンド ■
なんといっても、OPとEDが作品に対して、浮きすぎている。
時代合わせるとか、ゲームに合わせるとかまったく考慮していないところが圧巻です。
■ システム ■
基本的システム搭載。

辞書システムが、当時の世界観の補助に役立ちます。
っうかこれが単にやりたかっただけなのでは?とも思えます。

難易度、易。
■ 総評 ■
このC-sideというメーカーは、非常に他のメーカーと一線を画しています。
と言うのも、今作で三作目なのですが、シナリオに置いて常に目新しい事に挑んでいます。
あえて言えば、売れ線ではない、安定しない所を掘っています。
ただ悲しいかな、そのチャレンジに対していつも結果が伴っていません。
そのネタならば、この程度までやって欲しい、やれば面白いのにと思うところまで作れていません。
それでも数多あるメーカーの中では、その精神に対しては非常に好感が持てるメーカーだと思います。
会社がなくなるまで、この路線で続けて欲しいモノです、。一見、非常に魅力的ではありますから。
いつかそれなりの作品が出る事に期待します。


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  厶-,‐- _         |    _ハ|
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   ヽ. `二 '  ̄

とうとう総評にAA導入し、なんでもアリがとっても駄目さ加減を漂わせますが、
このゲームを体言?しているAAだとプレイ後感じる事請け合いです。
■ 58点 クラス C ■