アンバークォーツ−Amber Quartz− |
■ 短評 ■ |
集約していく後半が面白い。 |
■ シナリオ ■ |
昨年は未来人として光臨されていたウナトミーシナリオ。 超序盤メインヒロインがバサリと剣で貫かれるシーンがあります。 その時、漏れは思いました。「またかよ・・・」と。確かにそれはレコンキスタで通った道筋です。 実際は違うのですが、セルフオマージュなんでしょうか。よくないなぁと思いました。 けれど、それ以外は至って良好です。 確かに、OHPを見てこの展開に運ぶとは予想できなかったと思います。 過去編と現代編という構成は、みずいろ、ラムネという代表的学園モノで使っていた手法ですが、 半学園、半伝奇の本作で取り入れてきました。サイトビューもあるよ! という感じで、なかなか力が入っている構成だとまず感じました。 未来と過去が交錯する中、主人公の思い出せない過去とは――― という流れで進んで行き、メインヒロインが回答編で他ヒロインが補完編という立ち位置かと。 本質は王道作品。 なによりラストが素晴らしい。この手のエンディングは後味が良く、余韻がより際立つ。 それぞれのキャラクターのやり取りも、心に残る。 良い意味で、後日談が楽しみになれる。近年ではかなり優秀な〆だったと思う。 |
■ グラフィック ■ |
OPは神月社作品。 これはまずまず良い出来っうかこれを今年の基準にしていいと思う。 キャラデザはいつものメンバー。 Hシーンもう少し厚くしても良いというか、もう少し馬鹿っぽいのが欲しかったかなぁ。枚数少ないしね。 バトル演出はなかなか、凝っていた。 |
■ ヴォイス ■ |
同じメーカーなのに、出演する度に名前が増えていく人がいます。 今、いくつくらいあるのかなぁと思い出しただけで30ぐらいありそうです。本人すら把握していないだろう。 毎回安定型のキャスティングで良いかと思う。 主人公のキャストはそのまんまの人だと思います。あまり有名じゃないね。 |
■ サウンド ■ |
OP/アンバーワールド 今年一本目がひろみねーさんとは、なんとなく縁起がいいや。 |
■ システム ■ |
基本的システム。 章仕立てで終わる度に選択画面に戻ります。 初回はトモルート固定。 推奨攻略順は上から下へ素直にやって行くのが吉だと思う。 エピローグを含む、なゆたルートは最後に。 スタッフルームに「ナギサの」あおいのサブストーリーがありました。Hシーンもあるよ。 相変らずスタッフルーム面白いです、ある意味本編以上なところがあります。 難易度/易 攻略時間/12時間 |
■ 総評 ■ |
変化球だったなぁとは認めざるを得ない。 でも、全体通してみてみれば、見所も落としどころも非常に簡潔で小気味良い。 もったいぶった展開もなくすらすら読めるところは評価したい。 作品として、ということであればまぁ許容範囲内で収まったかなと思う。 コットンとして今後どうして行くのかという点には非常に興味が尽きない。 スタッフルームを見るに、木緒さんや秋津さんは出稼ぎにいくようですし。 同じ場所でねこねこの活動している片岡さんがいるというメーカーとしてカオスな状態だなぁと。 逆にそんなに意識して区別してるわけでもないかのかなぁとも思う。 だったらいっそのこと合併しちまえよという話であるんだろうけど、駄目なんだろうなぁ。 チームが違うぐらいの認識でプレイしちゃっていいのかなとユーザーとしては感じます。 がんばれよ・・・まじがんばれ。 特典の小説が面白かった。 片岡テイストっうだけで満足できる程、大好きです。 一部に早くアメリカ行けよという意見も見たりしますが、日本からホールが無くならない限り問題ないかと。 そんな気がします。 |
■ 70点 クラス B ■ |