Canvas3 |
■ 短評 ■ |
今の衰退っぷりを眺めるに、あくまで予想出来た範疇。 ただそれで納得するのか、しないのか。 |
■ シナリオ ■ |
シリーズ第三作目。 ・えーと、舞台が・・・。 1・2作目のキャラは一人も画面に出てきません。名前は文章には出ますが。 あーでも、菫がかろうじて・・・。 2でさえ、1作目のキャラを効果的に使用して、盛り上げていたというのにそれすらしない。 少なくても、前作からのプレイヤーならそのコラボに期待していたと思うのに。 曲芸ならこの辺はうまくこなしてくれると思うんだが。最低でも。 ・Canvasシリーズってなんだっけ? OHPのストーリーで事前に露出されていた、 「七不思議を探しつつ金賞をとる」という展開に早くも巷では疑問視されていたが、しかし・・・。 ―――七不思議すら探してねぇ! パンフレット作成描写がびっくりするほど、あっさり。 あれ・・・今回これを引っ張るんじゃなかったの? ヒロインキャラ5人に対して、不思議スポット効果を充てるという事象に予定調和の真髄を見た。 もとより主人公の成長が売りの一つで、あった筈だと思っていたんだけど、 ヒロインとの交流を持ってしても、この主人公の愚鈍さというのが鼻に付く。 だいすけちゃんみたいに、なにか疑問を持っているわけでもなく、 ひろきみたいに傷を抱えているわけでもなく、 この主人公のバックボーンの薄ぺらさには、参った。 ・それが今のF&C品質 何一つ土台を生かせずにC3が終わってしまった。そもそもCanvasと銘打つ理由が見つからない。 ただ雰囲気は確かにそこはかとなく、霞を掴むような物だけどある。 変なアレンジがあるわけでもない、故に大崩しているわけでもない。 シナリオとしては基本的な所は押さえてはいると思う。 ただそれらがもの凄く低い地点でまとまっているだけさ。 |
■ グラフィック ■ |
1作目は、☆画野朗が礎を築き。 2作目は、七尾奈留がそれを引き継ぎ世界観と水彩調をキープした。 3作目は・・・。 OPムービーが、思いのほかトータルで良いムービー。 キャラクターデザインは「そんなには」外れていないと思う、なんかオレンジ付けてる奴はいるが。 背景が酷い。ど、どうしたの? という感じで街の景観や舞台がアレな状態。学園までの坂もかなり怪しい感じ。 Hシーン回数がキャラによって異なる、いつもの方式。 |
■ ヴォイス ■ |
キャストだけは良好。 いつ戻ってくるのか木村あやかさんがいらっしゃいますが、Light作品にクレジツトあるからそんなに遠くないのかな。 直近だと、出産前収録のラス前作品になるのかな。まぁ〜変わらんと思いますが。 メインヒロインが夏野さんで脇に風音さんとか奈良輪由宇さんとか。 よくあるけれど、それでいいんだと思う。 |
■ サウンド ■ |
劇中歌が、謎なタイミングで挿入されます。 |
■ システム ■ |
基本的システム。 overtureは重いねぇ。 一箇所選択肢とエフェクトが被って、笑える箇所があります。これは狙ったものなのだろうか。 妹キャラに本番なし。でもHシーンはあるんだよ! これは凄いことなんだよ! よくよく思い出して欲しい、メインヒロインクラスをHシーンなしで作ったメーカーだぞ! Hシーンがあるだけ、大きな進歩だと思って欲しい。 難易度、易。 攻略時間、12時間。 |
■ 総評 ■ |
『いい加減F&C買うのやめたらいいんじゃないんですかね?』とそろそろ言われそう。 漏れだって全部買ってるわけじゃない。そろそろかなー、そろそろかなーと思って買っているんだ。 ・・・最近その全てが外れているわけだが。 F&Cっうか、カクテルソフトの栄枯盛衰。ここに極まったと思う。 普通さー、シリーズモノってリリースするにはそれなりの覚悟がメーカーに伴うと想像するんだよね。 力を入れて〜とか、前作を越える〜とかさ。 そういう普通にユーザーが期待しても良いと思われる部分を、簡単に裏切ってくれる。 Piaはもうどうしょうもなくなっていたから、Canvasなら・・・それでもCanvasなら・・・と信じていたけれども。 ごらんの有様さ。 とりあえず、メーカーを立て直してから出直してください。 |
■ 60点 クラス C ■ |