Clear

■ 短評 ■

そっか、前作ベタ褒めか漏れ・・・。

■ シナリオ ■

非常にキャラクターが多いので、サブキャラクターでフラグになんの関与もしないキャラがいると、 疑心暗鬼になると言うか、もったいないなぁというか、贅沢だなぁというか。 でもこれ完璧な――― 移植でメイン入りするんだろ、そうだろとか思ったりして、 自分の矮小さに嫌になるんです。 とかそんなテキストが続く本作。 鬱屈とした主人公というのも、面白いなぁとは思うんです。 それを矯正せずに、そのバッドエンドに進むルートが一つくらいあっても良かったんじゃないか? むしろ、何故無いのだろうか。 最近の選択肢は、適当に選んでもどれかのルートに入る。 どれかには入るということは、シナリオ的には必ず救われるということなんだろう。 もっと言うと、シナリオ的にはそれで正しいのではないかとは思う。 幸せになれない事は無い、遠いかもしれないけど。 と作中のセリフを借りればそうなんだろうな。 テキストとか、いくらでもgdgdな物を読んできた漏れとしては、これは一貫としたものがあるのだから また別だとは思うのですが、それよりも呉氏のシナリオといえば、超展開と構成。 この度はどの様なものかと凄く期待していたのですが、 なんてことは無い「普通の超展開」でした。 もっとこう、目頭を押さえて、天を仰ぐような強烈なものを期待していたのですよ漏れは、。 期待する方向性が違うのではないかと、皆様おっしゃられることでしょうが、 その無軌道なシナリオを、強烈なライターの力で軸に持っていく、無理やり。 それを、ライターの技と呼ばずしてなんとする。一芸ですよ一芸。 岡本ののか編で、少しですが体験できます。突飛さがまだ足りない。 Clear編が薄いのが、イマイチさを否めない原因なのかも。 他のキャラクターは合う、合わないにしても、それなりに見せ場はあったわけで、 もっと向こう側、向こう岸?について言及して終わっても良かったんじゃないのか、 もしくは汀家の歴史とか、そうすれば少し落ち着いたと思うんだけど。

■ グラフィック ■

Mithaもいい感じに、はんこだよな。ぺったんぺったん。 でも、いいんだけどね。気にしないから。まだでも幾分等身がなぁ。 OP、EDムービーともに、まずまずといったところでしょうか。 作中演出が、なかなかマシンパワーを伴う処理の様ですが、動的であるという所は見ものです。 一周、回って新鮮です。一枚CGの処理の仕方とかね。横に流すだけで、それなりになる。

■ ヴォイス ■

最前線っうわけでも無いけれど、それなりに豪華さね。 でもまぁ、最近確かに悲しいかな、聞き飽きてきた人たちが一切いなかったんで、 これはこれでありかなと思いました。2007年皆勤に近いペースで毎度いた人とか。 わかるでしょ?わかんねーかな。この気持ち、届けメーカー様へ。贅沢病なんですけどね。

■ サウンド ■

BGMはまぁそれほどでも無いけれど、 挿入歌が三つくらいあって、最近流行ってるのかな。 ED曲が良かった。

■ システム ■

標準システム搭載。 システムから終わろうとして終了を選ぶときに、違う場所を押すとウィンドウが消えるので、 寝そべりながらプレイしていると、うがーっ、となるとかならないとか。 難易度、易。オールコンプで、Clearスタート。

■ 総評 ■

いろいろそんな穿った見方をしないとすれば、あと一手に決めかねる作品かな。 演出とかキャラとか、凝っているというか豪華とか、標準以上ではあるなと思うんだけど、 〆がいまいちで締まりきれなかった。漏れはそう思います。 透明な壁ってあれだろ、ATフィールドだろ?とか旬な考えが擡げましたが、 そんなセカイ系の作品でも無く、シナリオとしての山で使っていたのである種セーフ。 全編そんな作品だったら危なかったなと同時に思うんです。 見所としては、主人公のアクの強い言動を楽しむゲーム。なんだと思います。 それと破瓜厨乙wwwかな。いや、処女なんだけど。 なかなか考えさせられました、いやホントに。 今回もまとまりが一切ありませんが仕舞いです。

■ 75点　クラス　B ■