秋空に舞うコンフェティ
■ 短評 ■
『コンフェティ=舞台用語集の用語解説 - 舞台上で利用される紙吹雪のこと。カンフェティともいう。』

へぇ〜と思いながら画面内の落葉の美しさに見とれる、声ゲー。
■ シナリオ ■
水神様を祭る山が裏にある学園が舞台。
その水神に纏わるエトセトラで物語が進行して、モチーフとした舞台をヒロイン達と作り上げていくお話。
身も蓋もなく言えば、奇跡モノ。

主題は普遍なものかもしれないけど、ストーリーは陳腐化した題材。
だから語る部分は少ない、予想は覆らないし安心して見ていられる。
etudeが今まで作り上げてきた主人公像ともぶれない、恋愛原子核所有者。

では、そんな陳腐化したシナリオで、今の時代に何も残せない物語だったか、と言えば決してそうではない。
とにかく丁寧に恋愛感情を描写した作品が、最近あったけど・・・銀河系の形に翻る。
この作品はやり取りももちろんそこそこにこなしていたけれど、
視覚的にくそ丁寧だった、舞台背景にしても、演出にしても。
いかに画面の中に物語が出来上がって進んでいくかという点に注力したんだろうなぁと察することが出来る。

そしてそれは確かに物語にフィードバックされていた。
■ グラフィック ■
植田亮4作品目、今のところ全部プレイ出来ているな。
相変わらず美麗なCGを描く。それがetudeというブランドの力なんだけども。

OPムービーは神月社、落葉がひとつのポイントとして多投したムービーだった。
Hシーンは各キャラ3回。

どうでもいいけど、この商店街背景ってみたことあるんだけど、
っうか毎日みてる気がするんだけど、テレフォンボックスの形とか。というか奥の像で確定的かもしれん。
■ ヴォイス ■
なんっうか完璧な声ゲー。でも、2とも3ともいえない2.5種。
「澤田なつ」がいるので3種よりなんだけど、しかしオンリーではないので・・・銀が好きです。
登場人物も少ないので大盤振る舞い。男性の空乃太陽も癒し系。

そういう付加価値もあるけれど、漏れはS音様が久しぶりにヤル気の濡れ場演技ががあったと、
思うのでS音様儲は是非プレイするといいよ!漏れの耳が腐っていなければだけど。
■ サウンド ■
eufoniusがOPとBGM作成。
そのコーラスの絶妙なBGMっぷりには、舌を巻くほかない。淡い世界観をうまく表現している。
■ システム ■
基本的システム。

漢は黙ってLanczos。
GPU環境を最初に聞いてくるなんて普通のADVじゃなかったん?と思って、
ちはやローリングWEでは普通と言われたマシンだけれども、
一番高負荷、高補正を選択。っうても9.0C以降なら平気。問題なく動く。

難易度、易。
攻略時間、8時間。
■ 総評 ■
大たてはや先生がいない!どこいったの!

尺はかなり短い、ただ凝ったシナリオではないので出来る限り収まりの良い形で留めたとも言える。
充足感は薄いかもしれないけど、ちゃんとしたものをプレイ出来たなぁと満足感はある。
しかし、共通もそこそこに個別もあっさりしたものだから肩透かしを覚える人もいるだろう。

でもね、同じく紅葉系伝記のきっすみ朱門に対抗して、
etudeにはたてはや先生をつっこんで欲しかったというのが漏れの本音。
きっと面白い作品になったことだろう。
■ 75点 クラス A ■