D-EVE in you
■ 短評 ■
安心して出来るアイドルモノという立ち位置。
■ シナリオ ■
新米のプロダクションを担う若者が、4人の問題を抱えたアイドル候補生を育てデビューさせる。
そんな王道も王道な展開で繰り広げられる本作。

詩音ルートを最後に持ってくると締りが良いと思われる。
4人分の攻略内容だけにボリュームは決して多いわけではない、共通も多い。
明確にルートの差があるわけではないが、
4人の個性が丁度いい按分になっているので、それほど不満にならないだろう。

エロゲー業界っうのは思ってるよりもアイドルモノが少ない。
ヌキゲーではそれなりにあるのだけれど、シリアス/コメディどちらかのジャンルになると無くなる。
ただのアイドルでこれなのだから、声優業界対象なんて無いに等しい。
何故だ。どうしてそこに手を入れない。

まぁ、それ舞台にするにはとてもリスキーであるし、そもそもジャンル普遍性から言うと発展性がない。
けれど、まぁそこをもうちょっとうまく料理して食べさせてくれる作品があってもいいんじゃないかなぁと、
思っていたんだけれど、仄暗い道を照らす話になるとやっぱりWHがあるからなのかなぁ、
それ以上でもそれ以下でもなさそうではあるけれど。
でもそんな物語がやっぱり見たいという欲求はあるわけだから、
頭をひねってなんとかしてもらいたいなぁ。
■ グラフィック ■
OP、アイドルモノらしい成り立ち。そーいう雰囲気を大切にすることはいいことだよ。

キャラデザ、護国卿。
この人ずいぶん絵変わったなぁ。顔の形成はなんとなく面影があるけれど。
とはいえ、不定期でちらほらだし他に何かやってんのかな。

1キャラ、Hシーンは4回。
尺、内容ともにピースはないけれど、アヘ顔搭載と、アイドルとのギャップを楽しむには必要十分かと。
■ ヴォイス ■
このキャスティングだけはどうなんだよ・・・と思わずにはいられない。
本人が歌うわけだし・・・、もっと歌唱力に定評がある面子がいただろうにと思った。
決して、誰がとは言わないのが優しさなのだ。まぁ〜、安定しなかった。
■ サウンド ■
楽曲にもう少し力が欲しかった、SOUND OF DESTINYまではとは言わないにしろ、だ。
アイドルモノをやるのであれば、そこに力を入れて然るべきだと柊は考える。
作品としての演出の一部だろうに。
■ システム ■
基本的システム。

ごく普通のADV。

難易度、易。
攻略時間、15時間。
■ 総評 ■
Twinkleはいいね、良いメーカーだ。
前作からの作品の質というか、路線を安定供給出来るのであれば大きくなれるで。
グラフィックの艶もいいと思うし、システムも無駄がない。パッケージにしても。
前作・今作ともにライターが違うので、お抱えがいないという判定にはなってしまうのだろうけれど、
なにより、物語が安心して遊べる。
これは大事だ。様々な要因で袋小路に迷ってしまうメーカーも多い中で、軸を持っているメーカーは強い。
Twinkleが今後どんな起用をするかはわからないけれど、今後もこの安心を与えてくれるのであれば、
やはりそれは強みになっていくのではなかろうか。

とはいえ、こうたろでもう一度挑戦して欲しいねw7号業界ネタでさw
土台が何であれば、メーカの持つリズムが合うのであればなにやっても面白そうな気はするのだけれども。
■ 76点 クラス A ■