リトルバスターズ!
■ 短評+はじめに ■
ネタバレ有り。

まぁ、クリアしてから訪れてくれれば幸いです。









漏れが思うに、KEYのゲームの方向性としては一貫とした物があったと思うんだよね。
少なくとも、目に見える形での幸せの未来が無いエンディング。
その過程に、ぼくらは泣きだとか感動とかを覚えていたのでは無いだろうか。
まぁそうした、たった三作だったけど。KEYとしての道程がある。
いろいろ変遷もある中で、メインライターの麻枝氏が今回で降りるわけだけど、
氏が最後?のライティングでぼくらユーザーにこれで完結するにたる作品、
物語をどの様な形で見せてくれるのか、それが漏れには一番の関心点だったのです。
■ シナリオ ■
とりあえず推奨攻略順があるんだけど、その通り出来るか否か。
唯湖→鈴でフィナーレに向かえばいいと思う。その前はまぁ適当に。

まぁ、すべてにおいて清算出来たのかな?という物語でした。
こまりシナリオにおいても、クドにしても、すべてのキャラのシナリオで。

壊れた、えいえんの世界。
代償の無い奇跡。
受け継がれた意思。
記憶の向こうにあるもの。
幸せなんて探さなくてもいい。

すべて今までKEYが通ってきたシナリオの上、
それを焼きなおしと言ってしまう人にはこの挑戦の意味を理解してもらいたい。
今までしなかったことを覆し、自分だけでは無く、自分たちの周りを救った奇跡の意味を。
やってしまうとさも簡単だったように見えるけど、今までの作品の過程を見てきた漏れには、
非常に妥協しないラストだったのではないかなぁと思うんだよね。
完全無欠に無かったことには出来ない、という演出を含めてさ。
まぁ、観たかった事が見れた。という要素は自分の中で非常に強いのかもしれない。
ヲチとしては、ありがちなだけに、でもKEYがそれをやるんだぜという点かな。

「それでも忘れませんか?」コンテニューも有り。この演出に弱い。
鈴と理樹のEND1なんかどっかで見た逃走劇、あれで終わってたら、ディスク割ってたな。
でもそこから、強くなった二人。庇護されている事を知り、決別し走り出す。
基本的に成長の物語なだけに、ここが感動のポイントです。

それでも・・・、
誰も不幸せにならなかった世界、それを成し遂げたヒーロー、ヒロインに拍手。
物語だからこそこんな欠けた世界でも幸せになる余地があるんだと思う。
■ グラフィック ■
すべての異形絵師は、この方の前に道を譲れ!
そんな、いたる様の原画です、新規でNa-Gaさんも入りました。
いや、普通に両者の間には隔たり難い壁がありますが、Na-Gaさんの方が圧倒的にうまいです。
こりゃびっくりするね、複数原画だとやっぱり・・・と思ってたけどさ。
男キャラ明らかにおかしいしね、ここ数年でうまくなってはいるんだけどね。
でも!漏れはそんないたるキャラが大好きなんです、かえるぱにょーん。
なにがクドだ、すべては唯湖様がいればいいんです。

OPムービーは神月社氏、素敵でしたOP。
オーラスEDムービーは今まで見てきた中でもトップクラスのEDムービーでした。あれだけで泣ける漏れがいる。
■ ヴォイス ■
みんな表です、一般だものね。
いやー、緑川さんはすべてだしきってくれてるのではないでしょうかね。最大級の賛辞を。
手堅いキャスティングだと思います。
■ サウンド ■
サウンドが良いのも、もはや当たり前。しびれるぜ折戸サウンド・・・。
オーラスEDのリトバスjumpver、良い替え歌でした。
高く飛べ♪
■ システム ■
基本的システム。
もう一度同じクリアの仕方をしろといわれても、絶対出来ない自信があるフラグ管理。
やりかたは千差万別だと思います。たどり着く先は同じだとしても。

今回もホワイトバックのオルゴール演出があったのだけど、KEYのお家芸だね。
でも、センター丸く白抜きで、周りはグラデの灰色だった今回。
視点は中心にあるから、気づき難いと思うけど。

ステータス等も見る分には面白いし、バトルフェーズもなかなか凝っていたと思います。面白いしね。
全体的に使いやすかったです。

さて、本題のある種物語よりもこっちの方が感動して他の事が手に付かなかった。
野球ゲームについて。
燃えるだろ・・・これ・・・、脳内展開をあわせて・・・。
魔球投げる女子ピッチャーだぜ・・・、これ専用でシナリオつけて売ってくれたら、
すべてを投げ出しても買うというぐらい、女子野球シチュが好きな漏れにはたまらなかった。
まず、Joy to keyをインストールし、キーボードの方向キーを割り振り、
エンターとctrlを押しやすい位置に割り振り、いざ勝負!
うひゃー、唯湖とはるやさんで鉄壁の二遊間で永久機関じゃねこれ!
とか言って、コンボ繋げて遊んでました。
でもそんな漏れの楽園もぬこが邪魔して終焉を迎えましたが。
きょうすけ、けんご間のリレーだけが未だ打てませんが。あの角度が辛い。
しっかし、シンカーは魔球だな。一番打ちづらい。
クラナド草野球ENDの完結編なんだろうね。
■ 総評 ■
やっぱり泣けた。泣けて仕方ない。

あえて今まで使わなかったのであろう、最後での奇跡の逆転劇。しかも全員を描ききっての。
今までのシナリオのリペア。方向性としては、超王道学園モノでしょ。
ミニゲームも漏れのツボを抑えたものであったし、久々にワクワクした。
永遠の世界での成長、強くてニューゲーム。
サブキャラも凄く良い味だったし、笑えた。この編を引き継ぎついだ。、
これらの特徴を汲んでの新作でした。

すべてを終えて、jumpverの歌詞を聴いてると、幸せすぎて仕方ないんだよ・・・。
本当に、良かった。何年がかりかでようやく、ここまできたよ。
今後のKEYの向かう先へ、期待したいと思います。

幸せで良かったねという涙はKEY作品初、以上。
■ 90点 クラス S ■