もしも明日が晴れならば |
■ シナリオ ■ |
はーとふるすとーりー。 全6章仕立て。最後の6章分岐です。途中の4.5章で、ある程度の方向性が決まります。 共通ルートが長く、難あり。文化祭までのフラグが難あり。 対象ヒロインのシナリオ回収してなくても、クリアが出来る。 この辺がシナリオに対しての不備じゃないかなぁ。 まぁ、ぱれっと新作の「もしらば」です。 相変わらず全体的に高得点な出来です、仕上げてきます。 プロローグで、ちょっと重い系のシナリオなのかなとも思ったりしましたが、そんなことはなく、爽やかなストーリーでした。 メインヒロインの明穂。 幽霊という立場で現れ、ストーリーを進行させてくれます。 どのヒロインとの関係上の壁役で、こいついなければすべてうまくいくんじゃないかと思ったりして、いらいらしますが、 この娘がいないと進まない、ちょっとRUNEの初恋のシナリオを彷彿させるストーリーですね全体的に。 赤い糸は、輪廻転生を経ても繋がっている。 妹シナリオ、つばさ。 本作で一番人気でるキャラかな。 典型的な、姉嫉妬型シナリオですが、他とちょっと違うのは。その嫉妬という点を重いながらも、 隠さず、広い視点で見せたという所でしょうか。 普段あまり見えない部分を、幽霊という立場の姉の役割は大きい、つまり意図した立場で複雑な設定。 面白かったです。 巫女シナリオ珠美 久しぶりに形だけじゃない、巫女としての力を持つキャラのシナリオ。 巫女と言ったら、やっぱ処女性じゃないですか?血の力の関係上とかで。 そんなありきたりなシナリオではなかったのが、新鮮でした。 ちょっとツンデレ、狙ってるんだろうなぁ、この関西キャラ。 疫病神、千早 このシナリオが一番、「ぱれっと」らしさが出ています。 贖罪の月日を経て、得る本当に欲しかったぬくもりとか、愛情。 良いお話。 委員長、彩乃 なぜ、なぜ・・・攻略できねーんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ。 激しく不満。 |
■ グラフィック ■ |
くすくす最高だよくすくす。 OPとEDムービー共に良い出来。 背景とエフェクト共に満足の出来。 |
■ ヴォイス ■ |
まきいずみ久しぶりに聞いた。 全体的にナイスキャスティングと言いたいが、 折角、「一色ヒカル」を起用しているのにも関わらず、脇役で非常に「もったいない」。 劇中、演劇シーンが御座いますが、流石「一色ヒカル」という演技を披露。 どこぞのアニメの声優より演技がうまい。 なのに、Hシーンが無いのでこの人の真骨頂を見ることが出来ないのでもったいない、と。 贅沢な起用です、ホント。 |
■ サウンド ■ |
本ゲームで一番高い評価をしています。 BGMが素晴らしい、今までぱれっと作品やってきてますが一番の出来。 聞いてて癒されます、イージーリスニングにも耐える仕様。 |
■ システム ■ |
基本システム搭載。ちょっと重いかなと思った。 難易度、易しい。 |
■ 総評 ■ |
書きにくい一作。 Hシーンとか、今までよりも濃くしてあるし、シナリオの方向性というか、 内容は、間違っていないと思う。 章仕立てで、アニメ的展開であるけれども、見せ方としてこーいうのもまぁアリかなぁと。 次回予告の力の入れ方とか毎回言うけれども、非常に力作、この声優陣だから出来る、力技で一本です。 であるから、しょうがない仕組みなんだけど、共通ルートがねぇ。 分岐の仕方をもう少しはっきりさせて表現というか、表した方が親切かなぁと思った。 なんというか、全体的に良い出来で、満足だし、面白かった。 それは言えるんだけども、魅力的なサブキャラの委員長が心残りで、なんとも言えないです。 攻略させてくれたら、すっきりできたのになぁ。 4人しかいないんだから、前作との間隔もそんなに空いて無いし、もうひとつぐらいルート増やしてくれてもいいのに、 と思ったけど、一風変わった本作の雰囲気に合わないからかなぁ、とも納得できないこともない。 この調子でがんばれ、ぱれっと!! 好きなキャラ、彩乃。 |
■ 78点 クラス A ■ |