オトメスマイル

■ 短評 ■

２つ○(マル)をつけて　ちょっぴりオトナさ

■ シナリオ ■

本当にこのライターは2ch、アニメネタ好きだなぁ・・・。 どうみても隙あらば入れてやろうという感じです、本当にありがとうございました。 みたいな感じ。 それが鼻に付くという方にはお勧めできない。 でもある程度なら許容できる方には、ネタ探しな一面もあるので楽しめるとは思う。 テキスト調は個人的には酷いと思う。けど、エロゲーなのでOKなのではないか。 あえてこんな風に書いてるとしたらある種の才能かと思ったけど前作もこんな感じなので、天然か。 決してドタバタという類ではないので、合わない部分はあると思う。 さて、物語について。 ふつうーの学園モノで、何一つ変わった事はありません。 もはや、女学園に主人公が一人入学しても、なんらおかしくはありませんし(エロゲー界では)。 そんな中でもベタではあるけれど丁寧にキャラを追えていたと思う。 相変らず、結びの部分が弱いという所があるけれど。 そんな平凡な作品ではあるのだけれど、 睦月ルートだけが、全体の中でも一線を画していた。 下記記載の演出もこのキャラだけものであるし、またシナリオ展開もとても優遇されている。 作品の筋である、スマイル・・・笑顔という意味をとても実感できるキャラでもある。 要するにツンデレは輝くという事です。 キャラは可愛ければナンボってもんじゃない、一瞬の輝きですべてを超越できる事もある。

■ グラフィック ■

OP、特に無し。EDも特に無し。 せめてパケ絵を見て買えば問題無いと思う。どこぞのAVじゃないんだから。 キャラデザも前作通り。大崩は無いけど、異次元が発生しているCGがあったりはする。 特筆すべき点が演出。 大手やテックアニメーションと比較するにはあまりにも拙いものではある。 けれど、画面内でキャラクターを動かすのは決して無駄では無いと思う。 Hシーンなんかは出来の悪いコラージュの様に違和感は確かにある。 でも、動く要素があるというのはただの紙芝居では無いという事だ。 それは拙くとも演出ではなかろうか、少なくとも無くて良いというものではないはず。 また、思わず唸ってしまったのが睦月ルートの、 ロッカー内に二人が身を寄せ合って隠れる所で、内は暗く外には明かりを持って歩く人間がいるシーン。 ロッカーの空気窓から、入る明かりがCGに影を作っていた。 外の人間が今、前を移動しているんだとわかった。 地味、拙い・・・だがしかし、やらないよりもやった方が効果は絶対にある。 緊張感がよく表現できていると思った。 あまり他のメーカーがやらない様な手法だけど古典すぎて、 でもメーカーの姿勢が見えて良いと思う。

■ ヴォイス ■

全体的になかなか手堅いキャスティングだと思う。織田マリさんとか、はずれが無い。 しかし・・・何を置いても松永雪希さんの存在を言及しなくてはならないと思う。 なんかのゲームのヴォイスの項でやった第一回ツンデレ声優会議の中でも言った気がするけど、 こ の 素 晴 ら し い 安 定 感 ！　そ　し　て　圧　倒　的　存　在　感　！ 特に・・・金髪ツインという王道部門でもぶっちぎれる筆頭候補。 是非、お試しあれ。

■ サウンド ■

JRの発車ベルみたいな曲があった。イントロが。 OPがテクノポップみたいなの。 他は特に無し。

■ システム ■

基本的システム。 エクストラで、声優さんの一言が聞けます。 難易度、易。 攻略時間、15時間くらい? ちゃんと計っていなかった。

■ 総評 ■

シナリオがちょいと弱かった。 このライターのこのノリなら、どうして悪友幼馴染タイプで勝負しないのかが不思議で仕方ない。 が、すべては一人のキャラで帳消しにする力強さを持った作品です。 悪く言えば、新鮮味に欠ける。 良く言えば、安心してお約束をプレイ出来ます。・ 結末の力強さが欠ける点があるけれど、シナリオとしても安定しているので、そこそこ遊べそうです。 望むべくは・・・次回作は暴れていい。スラップスティックをプレイしたいです。

■ 74点　クラス　B ■