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しろくまベルスターズ
■ 短評 ■
サンタが居てもいい、存在する世界。それだけで漏れは暖かい気持ちになれる。
■ シナリオ ■
しあわせな気持ちを届けてくれた。

世界観が卑怯だよね。
サンタが居てもいい、存在する世界。それだけで漏れは暖かい気持ちになれる。
各ヒロインがそれぞれ、目指すべきサンタ像に向かって努力する姿も心地よい。
また、サンタ側でなくてもそれを享受する側という視線も、
ヒロインでも切なく描けていたし、各ヒロインとの結びつきという形でも描いていた。
それは、漏れにとって物語を紐解く上で、とても楽しかった。

物語として、キャラクターが大成するかどうかという幕引きであり、
その後が少なくとも気になるが、瑣末な問題であろう。
それよりもひっかかりを覚えたのが、共通ルート部分。
個別ルートでのキャラ立てというのはそれほど鼻につかないが、
共通でのドタバタというか、暴走ぷりは少し目に余る。
導入こそあの雰囲気をもう少し大切に進行してもらいたかった。

物語の落ちどころであるエピローグも備え、死角は見当たらない。
展開として、王道であるし良い冬ゲーであったと思う。
季節的に今年も、インターネットでは中止が叫ばれるであろうクリスマス、
開催されるのは間違いないだろうが、ルミナを感じながらサンタへ懸想するのも良いのではなかろうか。
■ グラフィック ■
OPも今年の中でもなかなかの出来。

藤原々々さん、キャラデザ。
全然まったく本作とは関係ないけど、連想ゲームみたいなもので、
アレ→はいてない→F&Cぃ・・・。と漏れは毎回思っている。思わずにはいられない。

今回一番オイと思ったのがHシーン、分担おかしくね?
2回と2回と8回と2回ってなんだよ、それ切り方おかしいだろ。
一番最初にきららから攻略して、あと三人で12回あるってすごくね?とか期待した漏れのワクワクを返してほしい。
■ ヴォイス ■
なかなか新機軸なキャスティング。
メインより有名な人達らがサブで入っている。飽きたか言っちゃう人は嬉しいのでなかろうか。
もっともメインの賢プロとマウスは二人はちょっと別方向だけども。

エロゲーではProf.紫龍とは初めてかな、この人のは柴田作品あのキャラが好きです。
■ サウンド ■
賛美歌109番は当然備えていた。他も特に問題なしかと。
■ システム ■
基本的システム。

ヒロイン全員攻略するとエピローグ出現。
特典が、ゆのかにベルスターズ。

難易度、易しい。
攻略時間、12時間・・・たぶん。
■ 総評 ■
大たてはや先生作品以来のPULLTOPでしたが、三年ぶりか。抑える所はしっかり抑えていた作品でした。
総じて、完成度とか呼ばれるけど、出来がいい。
アフターが直近での未来しか描かれていなかったのがちょっと残念でしたが、
展開としてそれよりも強く未来を信じれる後味にはなっていたので、まぁいいかなと。

やっぱり、冬には冬らしく冬ぽい作品を一つはやっておくべきだと思う、折角なんだからさ。
冬ゲーは空気感が命。
■ 75点 クラス A ■