【レビュー】赤線街路~昭和33年の初雪~|惜しさが滲む、ノスタルジーADVの挑戦作
評価:58点(クラスC)|ジャンル:昭和レトロ恋愛ADV|ブランド:C-side
■ 短評
糞ゲー風味が漂うものの、C-sideというメーカーに限っては「それでいいのかもしれない」と思わせる不思議な魅力を持つ一作。
■ シナリオ
昭和ブームやレトロ志向が話題となる中、「赤線」というエロゲー向きな題材に挑んだ意欲作。
企画段階では傑作の予感すらあったが、実際の完成度はそこに届かず。
主人公の若さゆえの暴走やワガママさは許容範囲としても、主義主張の一貫性のなさや、物語に引き込む力の弱さが惜しい。
また、赤線という題材にも関わらず、属性的な要素が中途半端で、期待を裏切る構成となってしまっている。
原案の魅力はあるだけに、もう一歩踏み込んだ完成度が欲しかったところ。
■ グラフィック
立ち絵の数が少なく、制作リソースの限界を感じさせる。
時代考証や小物の描写には力が入っているものの、キャラクター表現には物足りなさが残る。
OPムービーは必見。キャラのおまけムービーのような独特の味わいがある。
■ ヴォイス
キャスティング自体は堅実で、演技も安定。ただし、物語の完成度がそれに追いついていないのが残念。
■ サウンド
OP・EDともに作品の雰囲気に合っておらず、時代背景とのミスマッチが目立つ。
逆にその浮きっぷりが印象に残るという意味では、ある種の個性かもしれない。
■ システム
基本的なシステムは搭載済み。
特筆すべきは「辞書システム」で、昭和33年の世界観を補完する役割を果たしている。
ただし、これがやりたかっただけでは?と感じるほど、他の部分とのバランスに課題あり。
難易度は易しめで、プレイ自体はスムーズ。
■ 総評
C-sideは、売れ線ではないテーマに果敢に挑戦する姿勢が魅力のメーカー。
今作も「赤線×昭和ノスタルジー」という独自の切り口で挑んだ意欲作ではあるが、完成度が追いつかず惜しい結果に。
それでも、他のメーカーにはない独自性と挑戦心は評価に値する。
いつか本当に傑作と呼べる作品が生まれることを願ってやまない。
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`ゝ' r―ュァ‐‐ ,  ̄ |___ 欲望 無限 こんな時代だ~
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厶-,‐- _ | _ハ|
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ヽ. `二 '  ̄
総評にAAを導入するという、なんでもアリな空気感がこの作品の“駄目さ加減”を象徴しているかのよう。
しかし、プレイ後には「このAAが一番しっくりくる」と感じるかもしれません。