【レビュー】Always ~ふと、気が付けばキミとの日常…~|物を作るっていうレベルじゃねーぞ!
評価:55点(クラスC)|ジャンル:恋愛アドベンチャー|ブランド:戯画マイン
■ 短評
物を作るっていうレベルじゃねーぞ!
そんな叫びが思わず漏れる、混沌とした一本。
■ シナリオ
「言葉は心を超えない」──伝えたい想いがあるのに、伝わらない。
今作は、そんな抽象的な心象表現が多く、物語の核が見えにくい構成となっています。
ストーリー自体はどこかで見たような展開で、独白(モノローグ)も多用されているものの、心情の掘り下げが甘く、読者に「なぜそうなるのか?」という納得感を与えられていません。
ライターの熱意や伝えたいことが見えれば、多少の粗は許容できるもの。しかし、本作からはその「熱」が感じられず、ただの模倣に終始している印象を受けました。
■ グラフィック
キャラクターデザインやOPムービーは一定のクオリティを保っており、神月氏による演出も安定感あり。
ただし、バグによるショッキングな立ち絵の出現など、没入感を損なう要素も。
■ ヴォイス
たちばな氏の演技は健在。他に特筆すべき点は少ないものの、声の演出自体に大きな問題はありません。
■ サウンド
特筆すべき楽曲はなく、印象に残るBGMや主題歌も見当たらず。
■ システム
バグが多く、システム面は非常に不安定。
バックログなし、スクリプトミス、音声不具合、CG未登録など、プレイに支障をきたすレベルの問題が多数報告されています。
一応、パッチが配布されているものの、完全な修正には至っておらず、根本的な品質管理の甘さが露呈しています。
■ 総評
「まさに、地雷」──それでも、Hシーンは甘めで各キャラ3回ずつ用意されており、シナリオも「それなりに」楽しめる部分はあります。
ただし、ユーザーを軽視しているとしか思えない仕様の数々には疑問を感じざるを得ません。
「これ、自分で買えますか?」という問いが、すべてを物語っているように思えます。
もし本気で「ネタ枠」として売るのであれば、その覚悟を明示してほしい。
たとえば「※本作品は、笑いのわかる人には向いていません」といった注釈を添えるなど。
本作単体への批判というよりは、近年の業界全体へのフラストレーションの爆発とも言えるレビュー。
今一度、メーカーには「物を作る」という原点に立ち返ってほしいと願います。