【レビュー】BALDR SKY Dive2“RECORDARE”|王道と衝撃が交錯する、バルドシリーズの集大成
評価:87点(クラスS)|ジャンル:サイバーパンクADV+ハイスピードアクション|プレイ時間:約40時間(Dive1+2で約60時間)
■ 短評
分割形式に不満はあれど、やっぱり面白かった──
Dive1で積み上げた伏線が、Dive2で見事に回収される快感。
サイバーパンクADVの金字塔、ここに完結。
■ シナリオ
世界線を渡り歩き、最良の解を探し続ける物語。
周回前提の構成が、物語と密接に結びついており、ルート踏破そのものが物語の一部として機能しています。
最終ルート「空」は、他ルートとはまったく異なる導入で始まり、衝撃とともに伏線を一気に回収。
王道ながらも熱量のある展開で、プレイヤーの信頼に応える構成でした。
とはいえ、個人的にはレインルートが最も印象的。
最初にプレイしたルートが一番刺さるのも、バルドシリーズらしい魅力のひとつ。
■ グラフィック
OPは安定のクオリティ。
空の服装やシュミクラムのデザインも秀逸で、世界観にマッチしています。
妄想ファイルは救済措置的な位置づけで、もう少し本編に組み込んでほしかったという声も。
Hシーンは全体的にあっさりめで、バランス重視派にはやや物足りないかも。
■ ヴォイス
Dive1と同様、キャスト陣は安定の演技。
新キャラの追加はないものの、既存キャラの掘り下げがしっかりと描かれています。
■ サウンド
バルドシリーズおなじみの、熱い場面でのテーマ曲演出は健在。
KOTOKOの楽曲や挿入歌が物語を盛り上げてくれます。
■ システム
Dive1と同様の基本システムを踏襲。
難易度はやや上昇しており、戦闘の歯ごたえもアップ。
「永遠の終わり」プラグインをONにすることで空トゥルーへ突入可能。
攻略には周回が必要で、Normalで約40時間、全体で60時間以上のボリューム。
■ 総評
Dive1と合わせて評価するなら、文句なしの名作。
最終ルートの完成度も高く、懸念していた点はすべて払拭されました。
ジルベルトの活躍や、意図せず世界を救う悪役の存在など、物語の奥行きも深く、プレイヤーを飽きさせません。
対真戦では「いわ・こおり・でんきタイプ連れてきて!」と叫びたくなるほどの難敵ぶりも印象的。
分割形式に不満があったとしても、Dive2でしっかり完結してくれたことに感謝。
サイバーパンクADVの傑作として、長く語り継がれる一本です。