【レビュー】Clover Point|なんでもないけど、これいいよ──伏線と清涼感が光る良作ADV
評価:76点(クラスA)|ジャンル:学園恋愛ADV|ブランド:Meteor
■ 短評
「なんでもないけどこれいいよ」──そんな言葉がぴったりの作品。
2007年の締めくくりにふさわしい、安定感と清涼感を兼ね備えた一本です。
■ シナリオ
四葉のクローバーを巡る都市伝説を軸に、丁寧に張られた伏線が見事に回収されていく構成。
共通ルート・個別ルートともに、物語の整合性と展開の妙が光ります。
特に美緒里ルートは、意外性と時事ネタの取り込みが秀逸。
一見“駄キャラ”に見えた彼女が、物語の中でしっかりと存在感を放つ展開には驚かされました。
シロツメルートは、4人クリア後に解放される構成。
予見可能な伏線ながら、王道の力技でしっかりと締めてくれるフィナーレは、清々しい読後感を残してくれます。
Hシーンは甘々で、ユーザーの期待に応える構成。
特に芹園みやさんの演技が印象的で、シナリオとの相性も抜群でした。
■ グラフィック
原画はMitha氏。
キャラデザインは安定しており、カットインや演出も標準以上の仕上がり。
HシーンのCGも十分な枚数が用意されており、安心して楽しめます。
OPムービーは爽やかで、EDは流用ながらも作品の雰囲気にマッチしています。
■ ヴォイス
ヒロインのキャスティングは上出来。
特筆すべきは桜井先輩のマイクパフォーマンス。
CV非公表ながら、無駄に凄い演技で、必聴の価値ありです。
■ サウンド
OPテーマ「クローバー」はみとせのりこさんが担当。
爽やかで作品の世界観にぴったりの一曲です。
BGMは控えめながら、全体の雰囲気を壊さない仕上がり。
■ システム
基本的なシステムは搭載済み。
選択肢はルート分岐にしか使われず、一度しか登場しないシンプルな構成。
難易度は易しめで、ストレスなくプレイできます。
■ 総評
Meteorの成長を感じさせる一作。
ライター交代に不安もありましたが、見事に期待を超えてくれました。
シナリオのバランス、Hシーンの分配、エンディングの清々しさ──どれを取っても安心して楽しめる良作。
「断トツではないけれど、安定して輝く」そんな作品に贈る、個人的な“なんでもないけどこれいいよ”賞にふさわしい一本です。