【レビュー】ef – the first tale.|物語の幕開けと、観測者としての視点
評価:採点保留(クラス ?)|ジャンル:ビジュアルノベル|ブランド:minori
備考:本作は分割作品であり、物語は未完結です。ネタバレを含みますのでご注意ください。
■ 注意点
- プレイ時間:フルプレイで約5時間半~6時間程度。
- フルスクリーン推奨:演出面からも、画面サイズは大きめが望ましい。
- 物語は未完結:分割作品であり、完結には『ef – the latter tale.』が必要。
■ 全体的な印象
とにかく創り込みが丁寧。
物語は途中で終わるため評価が難しいが、チャプター1・2は非常に完成度が高い。
チャプター1ではベタな三角関係を描き、チャプター2でこぼれた一人を救い上げる構成は見事。
この形式だからこそできる演出だった。
景は筆者の嫁。
■ 演出
本作最大の特徴は演出面の革新性。
立ち絵を極力使わず、一枚絵や背景にキャラを配置して動かすことで、観測者視点を生み出している。
これにより、物語を俯瞰で見ることができ、「おとぎばなし」を閲覧している感覚が強調される。
アイポジションが定まらないことで、画面に奥行きが生まれ、没入感が増す。
七尾奈留の画力も健在。男性キャラのデコの広さには異空間的な魅力すら感じる。
■ ヴォイス
声優陣は好演揃い。演技の質も高く、物語への没入を後押ししてくれる。
■ システム
選択肢は非常に少なく、全体で7つ程度。
一部強制オートにより、映像作品のようなテンポで進行する。
システムは快適で、映像作品に近いノリで楽しめる設計。
■ 所感
「おとぎばなしはひとつじゃない」――その触れ込みで始まる本作。
だが、分割リリースには疑問が残る。
たった6時間程度の内容で分割するには、やや無理があるように感じた。
教会で物語の核心に迫る「雨宮優子」と「火村夕」の物語が始まる直前で幕が下りる。
あまりにも、もったいない。
続編が出るなら、firstとセットでプレイすることを強く推奨。
このまま終わるのは、精神的に辛すぎる。
点数については、物語が完結していないため保留。
サブシナリオだけで作品全体を評価するのは不適切と判断。
ただし、この仕様でリリースしたこと自体には疑問を感じざるを得ない。