【レビュー】Fate/stay night|商業化第一弾にして、重厚な物語と演出が光る一作
評価:76点|ジャンル:伝奇ファンタジーADV|ブランド:TYPE-MOON
■ シナリオ
TYPE-MOONの商業化第一弾作品。
同人から商業への殴り込み的な印象もあったが、高い技術力と完成度で驚かされた。
ルート構成は以下の通り:
・1周目:セイバールート
・2周目:凛ルート(トゥルー/グッド)
・3周目:桜ルート(トゥルー/グッド)
各ルートで謎が徐々に解き明かされていく構成。
ただし、3周目の冒頭が既読展開の繰り返しでやや冗長に感じた。
ボリュームは十分で、重みのある物語。
純愛系+ファンタジー+神話要素が好きな人には刺さる内容。
個人的には、桜ルートのヒロイン性にハマれなかったのが惜しい。
イリヤが3周目のメインでも良かったのでは…という思いも。
好きなキャラ:セイバー。やはり王道ヒロインの魅力は強い。
■ グラフィック
キャラ絵は水準以上。
一枚絵を活かした演出(回転・反転など)が効果的で、視覚的な没入感を高めていた。
OPムービーも質が高く、作品の世界観をしっかりと伝えてくれる。
■ ヴォイス
ボイスなし。
物語に乗るまでやや辛いが、脳内補完で十分楽しめるレベル。
次回作ではぜひボイス付きで…という期待も。
■ サウンド
SEの多さからも、演出へのこだわりが感じられる。
劇中歌もバリエーション豊かで飽きない。
OP・EDともに印象的で、作品の雰囲気をしっかり支えていた。
■ システム
セーブ&ロード、バックログなど、基本機能は完備。
ステータス画面などもあり、世界観の補強に一役買っていた。
■ 総評
全体的に高水準でまとまった良作。
ボイスがない点は惜しいが、物語の完成度で十分カバーできている。
ルートごとの終わり方も綺麗で、余韻を残しつつ締める構成は好印象。
人によっては納得できない部分もあるかもしれないが、物語としての完成度は高い。
TYPE-MOONの今後に大きな期待を抱かせる一作だった。