【レビュー】逆転検事|冥様が輝く“捜査特化型”逆転シリーズの快作

【レビュー】逆転検事|冥様が輝く“捜査特化型”逆転シリーズの快作

逆転検事』は、逆転シリーズのスピンオフとして登場した捜査特化型タイトル。挑戦作だった『4』よりも、『2』に近い安定したシステムで構築されており、シリーズファンなら安心して楽しめる一本です。見どころはもちろん冥様。


短評|冥様がすべてを持っていく最新作

逆転シリーズの魅力であるキャラクター性と爽快感は健在。特に冥様の存在感は圧倒的で、ファンにはたまらない内容です。


シナリオ|5話構成でテンポよく進む“逆転”の物語

  • 第一話「逆転の来訪者」
  • 第二話「逆転エアライン」
  • 第三話「さらわれる逆転」
  • 第四話「過ぎ去りし逆転」
  • 第五話「燃え上がる逆転」

全5話構成ですが、特に第5話が非常に長く、6話あるのかと錯覚するほどのボリュームです。

テーマは“法で裁けぬものをどう裁くか”

本作の柱となるテーマは、「法で裁けない場合、イリーガルな手段を使ってでも真実に辿り着くべきか」という問い。

新キャラ・美雲(ヤタガラス)は義賊ポジションで、御剣と組んで捜査するという謎設定。しかし最後までプレイすれば、その意図も見えてきます。ウザキャラにならなかったのは本当に良かった。

4〜5日間の出来事を一気に描くスピード感

1話から5話まで、作中時間はわずか4〜5日。超スピード展開にもかかわらず、しっくりくる構成で、シリーズ特有の“逆転の空気感”がしっかり味わえます。

特に5話ラストの爽快感は、まさに逆転シリーズの醍醐味。


グラフィック|平面構成に戻ったが、キャラの動きは健在

『4』にあった3D空間把握は廃止され、平面構成に。
ただし、期待している“キモイ動き”は健在です。

JCとアークのクレジットも確認できました。


ヴォイス|シリーズ同様ボイスなし

従来どおりフルボイスではありません。


サウンド|逆転シリーズらしい音楽がしっかり踏襲

シリーズの雰囲気を壊さない、安心のサウンド構成です。


システム|“みぬく”は不採用、捜査×対決の安定構成

『4』の「みぬく」システムは不採用。
本作はロジックと推理を軸に、捜査パートと対決パートで構成されています。裁判パートはありません。

操作パートの進化が素晴らしい

キャラクターを動かして調べられるようになったことで、世界の広がりが大幅にアップ。
細かい仕掛けやモブの作り込みが丁寧で、眺めているだけでも楽しい。

特に第四話で冥様がパートナーになる場面は、意味もなく走り回ってしまうほど可愛い。
シリーズの世界観を“体験させる”方向に進化した印象です。

対決パートは従来どおり

安心してゆさぶれます。

難易度は普通、攻略時間は約22時間


総評|裁判がなくても“逆転”は成立する

「エロゲじゃないじゃん」「裁判してないじゃん」と言われようと、これが最新作の逆転検事。

おばちゃんのマシンガントークも健在で満足度高し。
ただし、最強コスはやっぱり宇宙服。あのインパクトは超えられない。

久しぶりの冥様を堪能できたのが最大の収穫。
とはいえ、そろそろナルホド率いる純正逆転裁判も恋しくなってきます。

パッケージに冥様がいないので-20点……冗談だけど。
イトノコ入れるなら冥様だろ、CAPCOM。


評価|79点(クラスA)

捜査特化の逆転シリーズとして高い完成度。冥様ファンなら必プレイの一本です。