【レビュー】GRANDIAⅢ|冒険活劇はどこへ?シリーズの輝きを見失った残念作
『GRANDIAⅢ』は、かつて冒険活劇として高い評価を得たグランディアシリーズの最新作。しかし、本作は期待していた方向性とは大きく異なり、シリーズファンとしては落胆の大きい内容でした。
シナリオ|“あの冒険活劇”はどこへ消えたのか
まず最初に感じたのは、期待していたものとまったく違うという失望感。
ジュブナイル的な青さはあるものの、見どころがほぼ存在しません。
超展開の連続で意味不明
ストーリーは超展開の連続。
エンディングはあっけなく、ラス前の“挫折展開”も無理やり感が強い。
ヒロインの魅力が致命的に薄い
ヒロインがブラコン気味で魅力がなく、物語を牽引する力が弱い。
キャラに魅力がなければ、ストーリーが面白くなるはずがありません。
総じて、とにかく意味がわからなかったというのが正直な感想です。
グラフィック|背景は美しいが、キャラモデルが厳しい
キャラデザは吉成曜(EVA作監、VPキャラデザ)。
淡いタッチと美麗な線を期待していたものの、3D化するとイメージと大きく乖離。
背景やムービーは綺麗に仕上がっているだけに、キャラモデルの違和感が際立ちます。
ヴォイス|俳優起用が裏目に出た
ヒロインだけでなく、周囲のキャラの演技も厳しい。
声優ではなく俳優を起用するなら、もっと上手い人を使うべきでした。
このレベルだと、正直“邪魔”に感じてしまう場面も。
サウンド|遺産を食いつぶしている印象
食事シーンなどの曲はシリーズから引き継がれていますが、新鮮味は薄い。
良い意味での継承というより、遺産を食いつぶしている印象が強いです。
システム|戦闘は楽しいが、移動が重い
戦闘システムは『1』に近い感触で、これは非常に良い。
戦闘自体はかなり楽しいです。
しかし、
- オーブシステムがバランスを崩す
- 移動アクションが重い
といった問題もあり、快適とは言い難い部分もあります。
総評|グランディアの“劣化”を見るのがつらい
かつて「まじすげぇ」と思わせてくれたグランディアが、徐々に劣化していく様子を見るのは本当に忍びない。
『1』でワクワクした“世界の壁のチークタイム”のような冒険心をくすぐる演出は皆無。
食事シーンも回想消化に使われており、発展性が感じられません。
最大の問題はキャラクターの魅力不足。
設定はどうとでもなるが、キャラが魅力的でなければ物語は成立しない。
この出来を見ると、NDSの『ルナ』が怖くなってきます。
評価|65点(クラスB)
戦闘は楽しいが、シナリオ・キャラ・演出の弱さが目立つ残念作。
シリーズファンほど落胆が大きいタイトルでした。