【レビュー】Quartett!|美しい世界観と丁寧な作りが光るが、物語はやや平坦な青春群像劇
■ シナリオ評価|ヨーロッパ風の音楽院を舞台にした淡く短い青春物語
白詰草話で人気を博したリトルウィッチの作品。
白詰を未プレイの自分でも、独特のシステムにすぐ慣れたほど綺麗なUIで、
「こんな作品を作るメーカーなんだな」と素直に感心しました。
舞台はヨーロッパのどこか。
CGを見る限りオーストリアあたりがモデルではないかと推測。
音楽院に中途採用された若き音楽家と仲間たちの青春群像劇です。
攻略キャラは3人。
1ルートは長くても3時間ほどで終わり、3人クリアするとファイナルルートへ。
物語の〆として綺麗にまとまっています。
ただしテンポが速く、淡々と進む印象が強い。
Hシーンは一人2回ほどで、手堅い作り。
■ グラフィック評価|好みは分かれるが、背景と演出は高品質
OPムービーはなし。
CGは綺麗ですが、絵柄は好みが分かれるタイプ。
自分は好きですが、万人向けではないかもしれません。
背景はしっかり描かれており、舞台づくりに大きく貢献。
カットインなどの演出も丁寧で、作品の雰囲気をよく支えています。
■ ヴォイス評価|ボイスなしだが、プレイに支障はない
フルボイスではなく、音声は一切なし。
もちろん、あった方が良いとは思うものの、
本作の構成ならボイスなしでも十分成立しています。
■ サウンド評価|ストリング中心の美しい音楽が世界観を支える
舞台設定に合わせて、綺麗なストリングサウンドが多め。
場面ごとにしっかり盛り上げてくれます。
バイオリンの音色が特に良い。
■ システム評価|丁寧で安心できるUI。右クリック非対応でも許せる完成度
セーブ&ロード、バックログなど基本機能は完備。
右下のシステムメニューから操作する形式で、
右クリックでメニューが出ない点も、この作りなら許容できるレベル。
全体的に丁寧で安心できるシステムです。
■ 総評|丁寧な世界観と演出は魅力だが、物語はやや物足りない
ストーリーはやや平坦。
リアルで好感は持てるものの、テンポが速い分、尺が足りない印象。
1ルートもう少しボリュームがあれば、より深く楽しめたと思います。
ほのぼの系が好きな人なら受け入れやすいですが、
自分は少し物足りなさを感じました。
それでも、丁寧な作りと美しい世界観は評価できます。
前作からの期待値が高かった分、ユーザーの反応は気になりますが、
決して悪い作品ではなく、今後もチェックしたいメーカーだと感じました。
好きなキャラはメイ。
カッコよくて、漢気があって、はっきり物を言う姿が気持ちいい。
■ 総合評価:70点