【レビュー】そらのいろ、みずのいろ|Tony氏“糞ゲー伝説”を打ち破る意外な良作。心理描写が光るジュブナイル作品
■ シナリオ評価|夏の田舎×小説的文体×ジュブナイル。Tony氏伝説を覆す意外な完成度
さて、Tony氏伝説を打ち破る作品が登場。
関わった作品すべてが“アレ”という伝説……そう思っているのは私だけではないはず。
心してかかるべし。
舞台は夏の田舎の高校とプール、その周辺。
期間は夏の間。
設定だけ見ればよくある話。
だが決定的に違うのは文体。
「〜であった」系の小説的文体で進むため、
「これサウンドノベルじゃね?」と思った瞬間にアウト。
なにもかも受け入れて読み進めるべし。
ボリュームはかなりあり、ジュブナイル的な作品に仕上がっている。
■ グラフィック評価|Tony氏の腕は健在。キャラ4人の省エネ構成でも見応えあり
Tony氏の腕が素晴らしいのは言うまでもない。
CGもそこそこ量があり、キャラが4人だけという省エネ構成でも十分見応えがある。
■ ヴォイス評価|ヒロイン2人のみ声あり。サウンドノベルなら全員欲しかった
ヒロイン2人だけ声あり。
サウンドノベル寄りの文体なら、全員に声があればもっと面白くなったはず。
■ サウンド評価|可もなく不可もなく。曲数が少ないのが惜しい
音楽は可もなく不可もなく。
ただし曲数が少ないのは気になる。
■ システム評価|標準的で使いやすい。シエル系の操作感
セーブ&ロード、バックログなど標準装備。
右下のシステムから save/load、右クリックでシステム呼び出し。
使い勝手はシエル系で安定している。
■ 総評|心理描写が巧みで意外な良作。省エネ構成がむしろ強み
予想以上に面白かった。
何が良いってシナリオ。
普通の田舎の物語だが、心理描写で魅せる巧みさがある。
キャラにも好感が持て、人数が少ない分しっかり時間を割けているのが勝因。
攻略キャラ2人は最近ではかなり少ない部類だが、その分密度が高い。
省エネでうまく作ったなという印象が強い。
OPムービーも良い出来で、これはこれでアリ。
エンディングはやや味気なく、力尽きた感があるのが惜しい。
途中の盛り上がりが良かっただけに残念。
好きなキャラは朝。
がんばれTony氏w
総合すると72点。