【レビュー】WIZARD GIRL AMBITIOUS|“美少女魔道師”という記号が90年代で完結していたことを思い出させる作品
■ 短評|美少女魔道師のイマを見た
ファンタジーADVとしては軽め、しかし妙に懐かしい。
美少女魔道師というジャンルが、すでに90年代で完成していたことを再確認させられる一本。
■ Q&A|作品の雰囲気を端的に表す“雑だけど核心を突く”質疑応答
- Q:似非ファンタジー?
A:いいえ、ちゃんとファンタジーです。 - Q:スレイヤーズ+ハルヒって聞いたけど?
A:半分正解。 - Q:ハルヒとみくるじゃね?
A:そんなことないよ、絶対ないよ。 - Q:エターナルフォースブリザードは?
A:一瞬で相手の周囲の大気ごと氷結させる 相手は死ぬ。 - Q:カオスワードがパクリ?
A:そんなことはありません。「ワールドエンド」のカオスワードで死ぬかと思った。 - Q:スライム触手は?
A:あります。 - Q:ハーフエルフいるのにハイエルフは?
A:小一時間問いただしたい。 - Q:一番衝撃だったのは?
A:エルフの耳コキ。デカルチャー! - Q:面白い?
A:たぶん。
■ グラフィック|複数原画でも調和が取れている安定感
OPは特になし。
EDは昔のアニメのような見せ方で、妙に味がある。
複数原画にもかかわらず調和が取れており、
キャラデザが売りの作品としては十分なクオリティ。
本編中も違和感なく、1キャラにつきHシーン2つという構成。
■ ヴォイス|木村あやかの“木村あやか感”が炸裂
キャストは良好。
ただし木村あやかは何を演じても木村あやか。
キャラではなく“木村あやか”が前に出てくるので、
考え始めると頭がどうにかなりそうになる。
■ サウンド|井上みゆのOPが印象的
OPは井上みゆ。
あべにゅー系の人だが、今回はそちら寄りではない歌い方で参加している。
その他は特筆なし。
■ システム|基本は揃うが謎仕様もあり
基本システムは問題なし。
パッチもリリース済み。
ただし、インストール画面の「デモムービー」ボタンが押しても反応しない。
公式曰く「意味はないけど仕様」。
……意味がわからない。
難易度:易
攻略時間:16時間
■ 総評|王道FTの“懐かしさ”はあるが、ルート構成が弱い
近年不足していたファンタジー分を満たすほどではないが、
「あぁ、FTやってるな」という気分にはなれる。
王道展開、ヒロインの秘密、倒してもまだいるボス──
馬鹿馬鹿しいが首尾一貫しており、そこは褒めたい。
ただし、共通ルートが長すぎて、
2周目以降は各ヒロインルートが薄味で物足りない。
決着が一つに収束する構造のため、道中の変化が乏しい。
正義の美少女魔道師という記号は、
もう90年代で完成していたと痛感させられる作品。
いろいろすまなかったと思っている──そんな気分になる一本。
■ 69点(クラスB)