エーデルワイス
■ 短評 ■
これも三部作ですか?正直無いと思います。
いや、わかっていたんだよ全て。
こーいう作品であるということは、そりゃスタッフだってまるっと同じなわけだから。
ロケーションが違う、「グリグリ」であることなんて初めから理解していたさ。
でもな、でもな?ストーリーまで踏襲しなくていいだろ・・・桑島・・・。今回の脚本は「Team NGX」だそうです。すいません。

以下、今回は思いっきりネタバレ満載、全開なので注意。


未プレイの方はひきかえせ〜。
それでも良いから観るという方はどうぞ〜。

「尊い思い出」「大切な思い出」「勇気」「忍耐」 エーデルワイス花言葉より。
やっぱり、全部備えたシナリオでした。












12/16 修正
■ シナリオ ■
山やったし、海行ってみるか?、そこまでは許容範囲内。
しかし、いやちょっと待ってくれ。
OHPのストーリー紹介がおかしく無いか?交換留学生って???
廃校になるから・・・、共学になったから転入してきたんだろ・・・こいつら・・・。
待てよ、わかったこれは違うゲームなんだ!!もしくは漏れが違うゲームのOHPを観ているんだ!

という現実逃避を少ししました。紛らわしいからOHP直せよな、ネタのつもりなんだろうけど。

さて、本作のちょっとしたポイントを。
「グリグリ」では「未来」という鍵が露骨な感じでキーワードでしたが、
今作この元女学園、実は錬金術の学校です、錬金術。
不老不死やら、ホムンクルスやら、死者復活やら、肢体生成、賢者の石、等物騒なワードが盛りだくさん!
↑のキーワードで、気づいた人はかなり賢明。
普通の学園ストーリーではありません。

この時点で私はやっぱりか・・・、今回も先生は残らないだろうなぁと覚悟しました。
でもね、その予想見事に当てなくたっていいと思うんだよ・・・。
それでも、前よりは全然救いのある話でどれもこれも。でも、かなりキツメの展開です。
予想通りの展開です、見事に大当たりです。悪いほうに。
グリグリで何を学んだのでしょうか、3作目が一番面白いって言ってんだろうがぁぁぁぁぁぁぁぁ嗚呼ああああああああああああああああああああああああああああああああ。
見事に一作目を繰り返してくれました。

望んだのは、馬鹿話と友情展開と最後にほろりと来るシナリオ。でもある意味、全て備えている。
桑島はSだなぁ・・・。本当に・・・。 今回の脚本は「Team NGX」だそうです。すいません。
仲良くなった→女の子がいなくなるor身体的に傷つく→END
これが一番堪える・・・。
何故、間にそれを挟まなければいけない?
あのまま馬鹿な、幸せな展開で落とせない?
百歩譲って有りだとしても、その回避作が、錬金術。しかも万能ではなく変にリアル志向。
万能であれよ・・・陳腐な奇跡でいいじゃねぇか。
陳腐な奇跡もあるんだけど、それならば、落とす前に使って欲しかった。

「一度失われた物と、今そこで失われようとしてる物。」
どちらの状況が、もっとも効率的に奇跡を行使出来るのか。
覆水盆に返らず。
前者の方が圧倒的にその「奇跡の価値」は高いと思う。
でも、失われた物はどこか欠けているのだと思う。
奇跡的な生還とは違う、一回は無に還っているのだから。
このゲーム内での錬金術の意味合いは、無から有とゲーム中に語っている。
であるならば、このチョイスは正しいのかもしれないが、どうにも納得出来そうに無い。
■ グラフィック ■
OP有り、ED有り。どちらともよく出来ている。
キャラデザ、片倉。相変わらずエロイ。
だけれども、H度は限りなく薄い、薄すぎるだろ・・・。全キャラせめて二回ずつぐらいは描いて欲しかった。
エロ担当いるよ〜。
■ ヴォイス ■
声優いいよ〜。
■ サウンド ■
サウンドも最高だよ〜。
BGMも凝ってるし、OP曲も最高だし。
ED曲なんて、キャラクター毎の5曲+1曲だよ!
歌い手も凄いよ〜、UR@N、YURIA、yozuca*、佐藤ひろみ、中原涼、milktub。
サウンドは光ってるなんて知ってたさ・・・、初めからな。
■ システム ■
基本システム搭載。
クリア後、ヴォーカルソングも聞ける。
特筆すべき点は、ムービーモード。
OPとかEDが観れるのかな?と思ったら、何故か「Ashberry」のギター講座とLIVE映像。
突き抜けてやがるぜ・・・。エアギター講座とかもあって、充実のムービー。
オールコンプリート8時間。
■ 総評 ■
「島+女×開放的=セックス!?」 (OHP抜粋)
まぁ、そんな方程式があったって困らないから良いさ。でもな、だったら作品に反映させたっていいんじゃまいか?
基本1キャラ、1Hでその方程式が成り立つとでも言いたいのか?!
おこがましいとは思わないのかね・・・セックスに対して・・・。

とかアホな事を述べつつ、主人公とヒロインの圧縮された時間が勝敗を分けたと思う。
別段この手のストーリーが嫌いだという訳でも無い、全体的な完成度も高い。
尺も短い訳ではない、キャラが少ない訳でもない。
根本的な物語の進行過程において、主人公とヒロインの交わりが足りない。
ゆえに、読み手の感情移入度が薄まり、物語への没入度も比例して薄まる。
共通ルートから、ヒロインルート中の結ばれるまでの描写がたりない。
この話は、圧倒的絶望感から救い上げるタイプのストーリーなので、
そのクライマックスに至るまでの過程に醒めてしまった。

過度な期待、とまでは言わないが、三作目の展開を望んでいた漏れにはアクの強い物語だった。
それでも、ED後の後日談シナリオにはかなり救われた感がある。
良かった・・・。不幸せな子はいないんだね!本当に良かった(泣き

物語の雰囲気は相変わらず好きなので、ここまでショッキングな展開にしなければ良作だったと思う。
■ 74点 クラス B ■