花咲くオトメのための嬉遊曲 |
■ シナリオ ■ |
-それが私とバットの約束だ。- -打棒はその時の虚実の皮膜を切り裂く勇気の刃だわ。勇気を持って、見る前に跳ぶ事。いくら見つめたところでボールはとまってはくれないのだがら。- 長ったらしくなるので最初に簡潔にこのゲームを評しておく、 「とても面白い」 もしかしたら見ているかもしれない、昔エクシング掲示板でラブリースターが駄目だったから、虹色ドッチボールに流れるぜと言った漏れに、賛同してくれたみんな、昔みんなが求めていたものは、確かにここにある。 機は熟した・・・ まさにこのゲームは漏れのためにある、そう言っても過言ではない内容。 女子野球モノでありつつエロゲー。 これを漏れがレビューせずにして、誰がする。 それをここを見てる皆様に理解してもらうためには、まず漏れがどれだけ野球と女子野球モノというジャンルを愛しているかという事を説明しなくてはいけませんが、物凄く誰も聞きたくないと思うので割愛。 でも、このゲームがどのくらい凄いことをしているのか、という点については詳しく語る必要があると思う。 しかし、それは総評、シナリオではないので飛ばして、シナリオを解説。 攻略対象キャラは二人、つまりハッピーエンドは二つしかない。 1/21日訂正 (誤タイプにより記載ミス、初めて記述ミスつっこまれたよママンw) ここを見ている聡明な皆様なら、パッケージ絵を見てわかってたと思いますが・・・。 攻略キャラは3人です。ハッピーエンドは・・・。 女子野球が世間的に認可されている世界、大会もある。 それでいて新設高が人数が少ないからずも、魅力的、しかも戦力としても申し分ないキャラが集まり・・・、このファーストステップ、少ないのであれば集めるという点が大切なのだと私は声高々に叫びたい。 そこがちゃんとなされてるのは非常にポイントが高い。 そして、ちゃんと「萌え」と「燃え」が理解されているという点についても最大級の評価を。 ストーリーに関してもよく出来ている、経験者から見ても、技術的に問題のつけようがない説明である。それは、知ってる人が書いているか否か、それだけの問題点ではあるが、雰囲気が大きくかわってくる要素の一つ。 ただ変化球のカッターは、今時はカットボールじゃないかと。 ちゃんと野球を知っている人で、それも好きな人が書いている、それを考えただけでも、とても嬉しく、満足。 それと、天地ファンかカレードーナッツファンなのかわかりませんが、自分もファンなので物凄くニヤリとせざる終えない場面多数、同人って素敵ですね。 以上の事がしっかり出来ている。それだけでもう満点をあげたい気分である。 それだけ、このジャンルが未開拓であり、ハードルの高いジャンル。今までゲームとして満足に出来上がってこなかった事への裏づけであり、それをクリアした、LOVER-SOULに感謝と素直な感嘆を。 惜しむらくは、セリフ回しが、少々くどいのと、ルートが少ない、魅力的なキャラを攻略できない。主人公のセリフが青臭い・・・この点は高校生故かもしれない。それと、主人公のキャラがイマイチ確立できてない、それは口調であったり、仕草であったり。 是非、御社が企業となった暁には完全版のDVDリリースを切実キボンヌ。 |
■ グラフィック ■ |
その圧倒さればかりいるシナリオに対して、グラフィックは同人レベル。 こーいうのを見ると何故か少し安心する。 とは言え、OPムービーの出来は既に一般企業と遜色はない。 外注なのか内部なのかわかりませんが、いい製作氏だと思います。 シナリオを抱擁するような良いムービー。 |
■ ヴォイス ■ |
無し。 やっぱり付けるならいろんなこだわりがあるんだろうなぁと、いろいろ妄想しました。 漏れは紅葉に長沢(ry。 |
■ サウンド ■ |
別にきにならないレベル、良くも悪くも。もっと悪い企業があると思うし、もっと良い同人があるでしょう。 OPは素敵な歌詞だと思います。 |
■ システム ■ |
基本的システム搭載 音量調節はつけて欲しい。 |
■ 総評 ■ |
女子野球モノというのおおまかなシナリオを運びというは次のふたつの通りである。 ○ 世間的に認可され、それについての大会があり、それを進んで行く物。 ○ 世間的に認可されておらず、男子とかの中、女子がチーム組みその中で起こる事象について、語っている物。 前者は幸せである。ドキプリ等が含まれる。 後者は、道を作っていく過程である、続くの者達のために。プリンセスナイン等が含まれる。 もう一つあるとしたら、魔球があるかないかであろう。 より現実的にやろうとすれば、若草野球部。非力な女子で生き残るピッチャーがいるとすれば間違いなくアンダースローであろうから。 魔球があるならば、やはりドキプリ、プリンセスナイン等であろう。 本当に好きな人が、自分のこだわりを元に作った、ゲーム。 でもそれが、この女子野球というジャンルを作る上で必要な事。 恋愛に傾いてはいけない、だからといってなくても萌えが成立しない。 プレーばかりでもいけない、だからといってなくては燃えが成立しない。 『燃え』と『萌え』このふたつの要素があってこその女子野球モノ。 硬式だって、軟式だっていい。そこに野球というモノがある以上、ドラマはある。 ドラマとドキュメンタリー相反する物かもしれない、けれども、ドラマの中にもドキュメタリーに成り得る物があるし、ドキュメタリーの中にもドラマになりうるものがある。 要は演じていても、その演じているものの中にもドラマがある。 野球というものはもっともドラマになりやすいドキュメンタリー。しかしそれは、+αが女子というわけではない。 どっちも等価値、なくてはならない半身。 技巧派のバッターが活躍しないのが残念で仕方ない。長打は魅力があるがそれだけだと、とても味気ない。 見事な流し打ちだけで、ヒット稼ぐそんなキャラに「萌え」、二遊間が華麗にゴロを捌く、それだけでも「燃え」が成立するのだから。 しかし、それをやろうとしている努力は物凄く受け取った。 前記述でとてもハードルの高いジャンルというったわけは、万民が女子野球受けするかといったら、そうではない点であろう。野球が解らない、もしくは嫌いな人から見たらなにそれで終わるから。 でもそれなら、ドラマに注目、焦点を当てて見たら、どうであろうか。 十分通用するジャンルではなかろうか。 最近音沙汰無い、このジャンルではあるが、こうちゃんとした作品が出てくれば世間はちゃんと受けとめ、これからに繋がるのではなかろうか。 そーいった意味でのエクシングのラブリースターの愚行は許すまじ、諸悪である。 私はこれからもこのジャンルが増えて行くことを願い、白球を追いかける、おんにゃこが見たいだけである。 以上が総評であるが、全然書き足らない。 このソフトの問題は微々たるものだ、詰め込むだけ詰め込んである。長さは問題ではない。出来てきたこと自体が奇跡と受け取る。それだけ出来ているモノが珍しいということを理解して、是非幅広く、みんなにプレイしてもらいたい作品である。 (´-`).。oO(ホント好きでないとゴーサインでないよ) 好きなキャラ 氷室乃雪 -それが私とバットの約束だ。- 全力で振る、という前置きがあるのですが、このセリフでもうメロメロです。 得点 やっぱ漏れには100は付けられませんでした、でも90点、すべてはここまで作ったLOVER-SOULに。 あら捜ししても仕方ないでしょ、同人だし。 うちの90点は100点と同意味だと受け取って貰ってかまいません。 女の子が白球を追ってなにが悪い。高野連めーorz、認可した大会作ってお願い。 |