スマガ STAR MINE GIRL |
■ 短評 ■ |
舞台、仙台。 それだけでも漏れがプレイするに足る理由だと。 そして、声優。前作からのわけわからん主人公キャスティング、それが継続された。 え、声あるの?疑問はもっとも、OHPにも乗っていない、けど・・・たぶんギガぁぁどりるぅぅぅぅぅぅぅぅぅの人。 第三種声ゲー認定。 |
■ シナリオ ■ |
人生リベンジADVの名にふさわしい、ループモノ。 SHE MAY GO SAD MAD GOOD-BYE SHOOT THE MIRACLE GOAL ---------一周目(メイン三人)-------------- SARABA MITSU GETSU SWEET MEMORY GOES ON SAKURA MAU GAKUEN SUPER MIND GAME SEE THE MAGICAL GOLD-STAR ----------二週目(メイン3人やり直し+2)------------- STAR MINE GIRL ----------ture---------- という超大作全9ルート!ぜんぶSMGにかかっている。 最初の3本までは一組。導入魔女ルート。これだけでも相当長い。 三人の魔女とうんこマンを巡る物語だったり、でなかったり。 うんこマンの特殊能力記憶保持ループで、苦難を超えていくという明快な話。 ただ、凄いなぁと思ったのが、最初の三本がセットでの継続になっている点。 要するに、『she may go』で好きになった魔女への気持ちを残したまま次にループする。 何故そんな困難に立ち向かうのかバイオ・・・とプレイ中みんなが思うんだと思う。 ループというのはある一点でリセットを挟み繰り返すから、ユーザーにも切り替えられるポイントが生まれている。 それをあえて無視するバイオ。キャラクターへの複雑な思いをままユーザーへプレイを強いるわけ。 物語りにも当然、投影される。 けど、スピカを救いたいうんこマンのもどかしさがユーザーにも共有できるというメリットが生まれる。 『shoot the miracle goal』まで進み初めて、人生のリベンジが完成する。 「終わったー!ちょっと尺は足りない話だけど、良い話だった。けどなんか消化不良」ときっと思う。 けど画面にはHAPPY ENDって表示される。ここまでだったら70点以下だった。 でも、流石はバイオ。出来る子、下倉バイオ。 画面が一度それまでのループが終了して、タイトルに戻る。 ちょっとなんだかなぁという気持ちのまま、スタートを押すと・・・。 きっとSUPER MIND GAMEのループっぷりは語り草になる。熱過ぎるループ。 |
■ グラフィック ■ |
OP、非常に良い出来。ただ矢印かよという気持ちはなくもない。 ED、更に良い出来。こちらは文句なし。 キャラデザ良し、演出良し。CG枚数も、Hシーンも十分使用に耐えうる、流石Nitro+。 特出すべきは舞台! TBCから俯瞰風景に見える河川は広瀬川。 右奥に見えるは八木山では、ベニーランドと動物園が背景スポットになり。 広瀬通とかは、地下から超兵器が登場。 クリスロードでは楽しい買い物風景が。 定禅寺通りではヒロイン達の楽しいやりとりが。 仙台駅ではゴジラ真っ青なマグマに襲われ、伊達前では別れが。 あますことなく、100万都市を描ききってくれました、感謝を。 学園の入り口は土樋臭いけど、中は違うぽいな工大か? 地元民は是非プレイすべき。感慨深いぞ。 |
■ ヴォイス ■ |
漏れ歓喜。もうなんか、凄い満足したとしか言えないんだけども、 久しぶりに緒方さんの声が聞けたなぁ。懐かしい。 なにに泣けるかってね、ピカリンが凄すぎっすよ。ピカリンが凄すぎて後半まじなける。 ほんとに一色さんは懐が広い。演技に幅がある。 この複雑なキャラの立ち居地を演じきった、詳しくはネタバレに踏み込むでしまうので言えないのだけど。 好きならば、是非このキャラの生き様を観て欲しい。 業界の宝だと思うよまじで。 一人一人妥協が無いキャスティング。 榊原の変体キャラも面白いなこの人も幅が広い。 画面から演技の熱を感じそうで、声ヲタきめぇと叫ばれても本懐だと思えた。 いいぞ、もっとやれNitro+。 もう一度言います、大事なことなんで。 いいぞ、もっとやれNitro+。 |
■ サウンド ■ |
いとうかなこさんとはいつも通りでOPも良し。 ただ大槻氏を使ってきたのは予想外だった。面白い曲が出来てる。 BGMも良い。 |
■ システム ■ |
基本的システム。 超速スキップが早いのか、遅いのかわからないのはいつも通り。 既読判定もっと早くに処理できるようになって欲しいね。 起動について。 どうにも起動出来ない人いませんか? と思ったけどもう既に初日の日記で検索かかっているので似たような感じの人がいるみたい。 漏れは、OSをクリーンインストールで回避したというか力技で起動させました。 メイン等ではやはりなにかのソフトが競合して起動出来ない。インストールまでは正常。 推奨スペックも超えている環境なんだけど自作だからなぁ・・・ 予測ではコーデック関係だと思うこれは。めんどくさいので原因は追究しない。 というリリースが出ていました。ただ上記はもろちん試してみたのですが解決しませんでした。 ドライブも複数台あるのでそれもないな。ウイルスソフトを停止しても駄目でした。競合ではないと思う。 早いところ原因解明して欲しいものです、不便ですので。 追記・08/09/29 サポートに連絡したところ翌日にメーカーオフィシャルなパッチが貰えました。 起動確認したことをここに報告します。余談ではありますが、ディスクレス起動になってました。 そりゃ配布できねーわ。というわけで起動出来ない方はサポートへgo。 難易度、易。 プレイ時間、26時間。 繰り返す根性が必要。 |
■ 総評 ■ |
完全に復調したんじゃないかな?Nitro+は。 虚淵のヒリヒリする作品とは別に、他ラインでこーいう作品でが作れるんだとしたら。 本作品はループモノ。でも・・・ニトロらしいループ作品だった。 スターマインとは、連続花火。連続する事象の中で進行する多元世界。 その中の一つの世界をTVという枠で切り取って、神という視点に「観られる」。 そんなうんこマンの完全無欠のハッピーエンドを目指して、 四苦八苦する姿というのは、とても熱いモノだと思う。 そこがスマガという作品の見所。 無論、声優も忘れないで欲しい。凄いから、いやまじで。 ようやく虚淵だけだった、Nitro+のライターが二本柱になったという気がする。 Nitroのライターは何故か一発屋の匂いがするからねwハロワ、デモベ然り、今回で確信を得る。 虚淵みたいに強烈な何かを持っている、魅せてくれるわけでは決してないけど、 下倉バイオというライターは、平均点を超えて物語をキチンと完結してくれるライターだと思った。 方向性も、Nitro+として相違ないと思う。 この終わらせる力というのは、非常に持ち味になると思う。今後もNitro+には期待したい。 |
■ 86点 クラス S ■ |