【レビュー】STEEL|圧倒的テキスト量と“人間”を描く熱量。最後まで走り切れる者だけが辿り着ける境地

【レビュー】STEEL|圧倒的テキスト量と“人間”を描く熱量。最後まで走り切れる者だけが辿り着ける境地

■ シナリオ評価|長い。長すぎる。だが“人間”を描く熱量がすべてを飲み込む

~「そろそろテープの時間も尽きそうだ。もうひとつ、これだけは言わせて。ファッキンジャップぐらいわか・・・」~

まず言わせてほしい。
このシナリオライターへ一言。

「おまいはよくやった。」

そして、この作品は最後までやれる人にだけ勧めたい
途中で砕けるくらいなら最初から触らない方がいい。

漏れのエロゲ史の1ページに、このゲームは確実に刻まれた。
エロゲースコープのPOVで言うなら、

「長いよ、長すぎるよ~部門」5年分のTOPを余裕で張れるレベル。

物語の詳細は語らない。
OHPを見てくれ → http://www.graviton.ne.jp/

ただ一言、かつてないシナリオ量
壮絶という言葉がこれほど似合う作品も珍しい。

ジャンル的には「Fate + リアライズ ÷ 2」。
……だが、そんな分類はどうでもよくなる。

莫大な世界観、圧倒的なストーリー。
酔いしれた者が勝ち。
一般人にはおすすめできない。

● テーマは“異能力”ではなく“人”

異能力バトル?違う。
テーマは人間だ。

流れはリアライズに近い。
プレイムがやり遂げられなかったものが、ここにあるのかもしれない。

会話のテンポは軽妙とは言えない。
ライターがまとめきれなかったからこそ、この長さなのかもしれない。

だが、クロスチャンネル以降見たことがないほどの人間臭さが溢れている。

笑いも、絶望も、感動も、すべての源は“感情”。
その感情は意識であり、意識は自分の内にしかない。

● 最後の最後までヒヤヒヤさせる稀有な作品

プレイ後の爽快感?
プレイ中の充足感?
それもあるが、何よりゲームの存在感に引き込まれる。

全員が同じものを感じるとは言わない。
だが漏れは感じた。それで十分だと思う。

シナリオは一本モノ。
途中の中途半端なFinはノーカン。
始まったら転がり切るまで、それがこの作品。

最後の最後でメタルギアばりの引きをかましてくる。
そのせいで余計に印象が強烈に残る。

久々にライターの“熱”を感じた。


■ グラフィック評価|CGは多いが、特筆すべき点はなし

CGは24×5くらい。
キャラデザは語るほどのものではない。
良くも悪くも普通。


■ ヴォイス評価|声なし

ボイスは無し。
この作品の方向性を考えると、それもまた一つの形。


■ サウンド評価|耳に残る名曲揃い。使い方も効果的

サウンドはとにかく良い。
耳に残る曲が多く、使い方も効果的。


■ システム評価|基本的で問題なし。セーブ数が物語る“長さ”

基本的なADVシステム。
特に問題なし。

セーブの多さが、この作品の長さを物語っている。


■ 総評|“最後までやれ”。それだけがこの作品の唯一の条件

テキスト量が物凄い。
もうそれだけ。
……と言いたいところだが、実際はそれだけ“感じる”という意味。

やってもやっても終わらない。
終われない。
途中泣きそうになりながらプレイした。

矛盾しているようだが、これは最後までプレイした人にしかわからない

どこまで続くのか。
その問い自体が“解”なのだ。

浅いようで深い。
すべての謎が解け、真の道が見え、そして──
「えーーそれなのかよ」と叫ぶことになる。

ヤキモキしながら進む。
だが、やればわかる。
最後まで。

途中で感想を言うのはナンセンス。
一本モノのシナリオなのだから。

好きなキャラは秋月(ヒロイン)。

総合すると85点
なかなかやりおるわ、グラビトン……。

【レビュー】StarTRain|「幸せって何?」を真正面からぶつけてくる、説法系ハード恋愛ADV

【レビュー】StarTRain|「幸せって何?」を真正面からぶつけてくる、説法系ハード恋愛ADV

■ 短評|あなたにとっての幸せって何ですか?そして、宇宙ヤバイ

あなたにとっての幸せって何ですか?
それはどんな形で、どんな色をしていますか?

……という問いかけに、
「宇宙ヤバイよまじヤバイ」をぶち込んでくるタイプの作品。


■ シナリオ評価|構成は上手い。だが“幸せ”へのアプローチがかなり人を選ぶ

ライターはうまいと思う。
伏線の消化、タイトルの意味付け、当たり障りのない笑い、シナリオの収束まで、
構成面でキラリと光るセンスがある。

ただしストーリーのモチーフがかなり一般的ではない
恋愛を通じて「人としての幸せ」を掘ろうとするアプローチは、どうしても人を選ぶ。

メーカー側はジャンルを“ハード恋愛”と銘打ち、シナリオの中心も恋愛に据えている。
エロゲなので脱がせる必要はあるが、その中で主人公は希薄な人間関係を保とうとし、
人間関係以外の場所に「幸せ」を見出そうとする。

その姿勢には、確かに心を打たれる部分がある。

● 各ヒロインが示す“幸せ”の断片

奈美シナリオ:
生きる意味を見つけることこそ幸せでは?という問い。

蓬シナリオ:
人間関係の繋がりが逆に人を不幸にするのでは?
でも人は独りでは寂しく、空虚だというジレンマ。

飛鳥シナリオ:
人は生まれた時点で“幸せの初期値”が違うよね?という視点。

奏シナリオ:
ツンデレとは、不器用すぎるがゆえの“幸せの大遠回り”なのでは?という切り口。

七美シナリオ:
人間、ある程度達観しないと幸せなんて見えない。
ほら見てみろよ、宇宙ヤバイヨ、というスケールアウト系の視点。

これらが根底にあると百歩譲って受け取るなら、
試みとしては評価できるし、「そうだよな」と思う人もいれば、「いや違う」と思う人も出てくる。

● 問題は“入口”としてのプロローグが致命的に青い

所詮エロゲなので、ここまで読み込む人ばかりではない。
多くはまず“上辺”を軽くさらってから本編に行きたい。

その入口にあたるプロローグの出来が酷い
酷すぎる。青い。青すぎる。二回言いたいくらい。

主人公の肉付けがあまりに概念的すぎて、心が折れそうになる。
しかもプロローグは奈美シナリオで、その後全シナリオを制覇すると
余計に奈美というキャラの意味が薄れていく
漏れはそう感じた。

エロシーンは淫語寄り。


■ グラフィック評価|OP・ED演出は良好。塗りの微妙さが惜しい

OP・EDあり。
OPは綺麗な映像、EDは“星を紡ぐ”演出で本編の印象を強く残してくる。

キャラデザは正直微妙。というより塗りが微妙
「こんなもんか」と思えばこんなもん、というライン。


■ ヴォイス評価|特筆なし

声に関して特に語るべき点はなし。


■ サウンド評価|アイキャッチが妙に耳に残る。OP・EDも良好

アイキャッチの音楽が妙に印象に残る。
OP・EDともに良好で、作品の雰囲気はしっかり支えている。


■ システム評価|基本システム。解放条件とタイトル回収は見事

基本的なADVシステム。
3人攻略後に一人追加、その後に「StarTRain」パートが始まる

スペルミスかと思いきや、「なるほどなぁ……」と膝を打つ仕掛け。
ここだけは心底うまいと絶賛したい。


■ 総評|“幸せとは何か”に真正面から突っ込んだ結果、説法ゲー寄りに。けれどそこが面白い

人によって評価は割れると思う。
主人公のグダグダっぷりは鼻につくし、ヘタレ具合も相当。

主人公視点で進むため、ある種説教・説法ゲーの色が強い。

クリアしても「幸せって何かよくわからない」という答えしかもらえていない気もするが、
「まぁそんなもんか」と納得もできるし、「確かにそうだよな」とも思える。

起点も終点も、いくらでも作れる。
そう言っているゲームでもある。

自分はこのゲームのテーマを「幸せ」としてプレイしたので、こういう受け取り方になった。
幸せへの切望そのものは特別斬新ではないが、ツンデレへのアプローチはかなり新鮮だった。

物語の外から見ていて「これ現実にいたら間違いなくアウトだろ」と思えるくらいの不器用さで、
そこが驚きでもあり、面白さでもあった。

総合すると70点(クラスB)

【レビュー】シンフォニック=レイン|工画堂が本気を出した“音楽×鬱×叙述”の名作。重さと美しさが同居する物語

【レビュー】シンフォニック=レイン|工画堂が本気を出した“音楽×鬱×叙述”の名作。重さと美しさが同居する物語

■ シナリオ評価|工画堂に期待してなかったら不意打ちを食らった。音楽学園で紡がれる重い青春劇

工画堂スタジオ作品。一般ゲーム。
正直、今まで工画堂は微妙に合わなかった(ASとか天罰とか)。
「遊べるゲームを作るところ」という印象で、シナリオには期待していなかった。

それが今回──
_| ̄|○ ヤラレマシタ

舞台は音楽学園。若き音楽家たちの物語。
伏線が後半で一気に生きてくる構成で、各ルートの最後はとても重い。
幸せになりたい……そう思いながら進める作品。

初期(da capo)ルートが3人。
最初に戻って al fine に突入後、さらに2人。
攻略キャラは合計4人。

「数が合わない?」
それはぜひプレイして確かめてほしい。


■ グラフィック評価|黒星紅白系の柔らかい絵柄。背景の粗さすら世界観の一部

キャラ絵は好みが分かれそうだが、黒星紅白系のタッチで私は好き。
OPも素晴らしい出来。

背景はディテールが細かくないが、
逆にそれがこの世界観を作る上で良い味になっていると感じた。


■ ヴォイス評価|笠原弘子など“歌える声優”を起用。歌ゲーとしての必然

笠原弘子など、しっかり歌える声優を起用。
歌ゲーなので当然だが、このくらいのバランスが丁度いい。


■ サウンド評価|岡崎律子の楽曲が刺さる。暗い曲調が物語と完璧にマッチ

キングレコードのバックアップで、岡崎律子が作曲。
アニメ化を狙っているのかと思うほどの力の入りよう。

とにかく素晴らしい曲ばかり。
OPのイントロだけで引き込まれる。
岡崎律子の“暗い曲”が物語と完璧にマッチしていて気持ちいい。

音楽ゲームなので当然といえば当然だが、それでも名曲が多い。
「秘密」などは特に印象深い。


■ システム評価|標準的で問題なし。演奏パートは慣れると楽しい

セーブ&ロード、バックログなど標準装備。
特に問題なし。

演奏パートは慣れると楽しく、楽器を弾いているような感覚。
インターネットランキングもあり、クリア後も遊べる。


■ 総評|工画堂の中でも屈指のシナリオ。重さと叙述の妙が光る名作

非常に良いシナリオだった。
双子のオチは途中で気づきかけたが、打ち消され、
それでも結局そうだったという流れに心を持っていかれた。

軽く螺旋回廊的な部分もあり、欝になりながらもプレイを続けた。
SRは工画堂作品の中でも特にシナリオがしっかりしていると感じた。

各キャラが歌う曲の歌詞が、クリア後に聞くと身に染みる。
終盤は重い展開が続くが、謎が解けていく快感がある。

主人公の病み、ヒロインたちの葛藤──
それらが物語を彩るスパイスとなり、
「ゲームは物語である」という原点を再確認させてくれる。

みんなが幸せになる方法はない。
だからこそ、出来る範囲で前に進むしかない。
大円談はないが、奇跡は……どんな形であれ存在する。

OP曲の歌詞
「それぞれに幸せがあるの」
これに尽きる。

総合すると76点

【レビュー】狼と香辛料 海を渡る風|前作より進化したADVパートと増えたキャラ。しかしSLGの根本は変わらず“お使いゲー”のまま

【レビュー】狼と香辛料 海を渡る風|前作より進化したADVパートと増えたキャラ。しかしSLGの根本は変わらず“お使いゲー”のまま

■ 短評|「ちょっとハズしちゃったみたい…」──ゲーム中のミス選択肢と同じ感想が漏れる

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 | ちょっとハズしちゃったみたい… |
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ゲーム中のミスチョイス時に出るこの反応、プレイ後の感想としても妙に刺さる。


■ シナリオ評価|ロレンス主人公に変更。ノーラ・エーヴ・新キャラのルカと旅する“if”寄りの物語

原作ヒロインのノーラとエーヴ、そして新キャラのルカが参戦。
前作と最も違うのは、主人公が“誰ともわからぬ輩”からロレンスに変更された点。

ロレンスとヒロインたちがキャッキャウフフしながら旅をする──そんな話。

● 全力ネタバレで語るストーリー

ディーモルンとザーランドの海峡を渡りたいが、聖堂教会が渡航制限。
許可書があってもホロのローブを脱がねばならず、それは非常にまずい。
そこで東回りで北を目指すが、戦争が始まり通れない。

情報屋に銀貨3kを払い、渡し舟の村へ向かうと、教会の圧力で組合が潰れていた。
組合長の娘ルカと出会い、父親は“大烏”に襲われたと聞く。

旅の途中で傷ついた男と天才医師に遭遇。
ルカを連れてこいと言われ、商会とホロの圧力で断れず同行。
父親は海神を祀る小島にいると判明。

薬を作るため、錬金術師ディアナ(あけのっち)に依頼。
道具買ってきて→薬の元買ってきて→一瞬で強心剤と鎮痛剤完成。
天才医師が男を切開し、金属片を取り出し、男はすぐ歩けるように。すごいね。

小島でルカ父と再会。
しかし教会お抱えの海運局に襲われる。
ホロが「ここはわっちに任せろ!」と言うが、男が「ワシがやる!」と言うので逃走。
村に戻ると教皇が登場し悪魔付きの疑いをかけてくるが、領主にバラすぞと脅して撃退。
村はお祭りムード。「昨晩はお楽しみでしたね」。

翌朝、北へ向かう船に乗ると、大きな烏が切開跡を残して飛び去っていく──。

以上、メインホロルート。
各ヒロインでエンディングが変化する“if”寄りの構成。


■ グラフィック評価|前作より大幅進化。ようやく現代ADVの標準に追いついた

OPムービーあり。
前作より立ち絵が大幅パワーアップ。
尻尾や姿勢が動くようになり、ようやく現代ADVの標準に追いついた。

口パクがつけば一人前。
表情がつけばageクラス。

アニメ流用は減り、書き下ろしも増えた。
……が、変なCGはまだある。


■ ヴォイス評価|原作準拠のキャスティング+斉藤千和。ロレンス&ヒロインはフルボイスに進化

原作に忠実なキャスティング。
新キャラに斉藤千和。

今回からロレンスと全ヒロインがフルボイス
前作はパートボイスだったので、これは大進化。
コイキングからギャラドス級の成長。


■ サウンド評価|及第点。OP・EDは小清水

サウンドは普通に良い。
OP・EDは小清水で安定。


■ システム評価|前作から進歩なし。ランダムイベント地獄は健在

ADV+SLGの構成。
しかしシステム面の進歩はほぼ皆無。

● ADVパート:ランダムイベントの罠

スキップ遅い、既読判定なし、ノーウェイトなし。
イベントが起きないと好感度が上がらないのに、イベントがランダム。
最速アタックもあるので、大遭難級のセーブ&ロード地獄。

6月末に好感度Aでイベント開放など、普通にやると厳しい。

● 行商モード:前作より多少マシだが、結局“買って売るだけ”

システム画面は少し改善。
周回引継ぎで商材LVキープ。
戦績画面で未達フラグが見えるのは良い。

しかし根本は前作同様、買って売るだけの作業ゲー。
効率ルート探しは多少楽しいが、基本は単調。

攻略時間:∞
難易度:普通(ノーラが難しい)

● やりこみ要素は一級品

前作の12エンドから、各キャラ4エンドへ。
全キャラクリアでエンドレスモード開放。
村長お使いゲームへ突入し、インフレがソフトハウスキャラ並みに。


■ 総評|ADVは確かに進化。しかしSLGの根本が変わらず“お使いゲー”のまま

限定版の箱が偽りなくデカい。
アニメイトが梱包材を慌てて発注するレベル。

ファミ通クロスレビューは7778。
前作も7778。
時期が違うとはいえ、同じ評価というのは厳しい。

● 前作の自分の言葉を引用すると…

『「狼と香辛料」はホロとの睦言60%、行商戦20%で構成されていると思っている。
だからADV60%+行商20%で作るのは理解できるが、このSLGはねーんじゃないの?』

……昔の自分は何を言っているのかわからないが、エーヴかわいい。

● 今作もSLGがベース。ランダムイベントの限界

ADVパートは確かにパワーアップ。
キャラも増え、いろんな“if”が見える。エーヴかわいい。

原作厨の漏れでも“if”は許容できる。
旅路で原作キャラと再会するのは、このゲームならではの価値。

しかし、イベントを組み込むなら、
街到着 → 強制ADV → 依頼人と知り合う → 駆け引き → 顛末 → 行商フェーズ
という流れが欲しかった。

今作はむしろ積極的に“お使いゲーム”になってしまった。

5点アップしたが、まだ人に勧められるレベルではない。

見所はアザースとパネース。
前作プレイ済みなら「ああ、またか…」となる。

総合すると65点(クラスB)

【レビュー】狼と香辛料 ボクとホロの一年|ADV+行商SLGのはずが…? 原作の魅力を活かしきれなかった惜しいキャラゲー

【レビュー】狼と香辛料 ボクとホロの一年|ADV+行商SLGのはずが…? 原作の魅力を活かしきれなかった惜しいキャラゲー

■ 短評|「ちょっと、はずしちゃったみたいだ」──ゲーム中のミス選択肢と同じ感想が漏れる

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 | ちょっと、はずしちゃったみたいだ |
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ゲーム中でミス選択肢時に出るこの反応、プレイ後の感想としても妙に刺さる。


■ シナリオ評価|ホロと旅をする一年…のはずが、ツッコミどころ満載の行商旅に

まず、なぜホロが荷馬車を所有していたのかが死ぬほど気になる。
とにかくその荷馬車を徒歩行商人の主人公に「故郷まで運べ」という契約で渡すところから物語が始まる。

そこからホロの故郷の手がかりを探しつつ、主人公が金を貯める旅が展開されるのだが──

● 物価が狂っている世界

  • りんご1個:銀1k
  • はちみつパン:銀2k
  • 酒場の会員権:銀20k(サービスなし)

局所的スーパーインフレ。何かがおかしい。

● 旅の流れ(ほぼ全部書いてしまった)

西の三角州でぽんこつに遭遇 → 年代記作家の場所を知る →
神学者から「ヨイツの森は洪水で沈んだ」と聞く →
ホモ年代記作家から「仲間は北西へ逃げた」と知る →
酒場の金髪ツンテールに街を教えてもらう →
遭難しかける → 高い場台を払う → ようやく到着。

……あれ、全部書いちゃった。


■ グラフィック評価|アニメ版使い回し多め。立ち絵の輪郭が怪しい

OPムービーあり。
ただし立ち絵の輪郭が妙に怪しく、崩壊まではいかないが不安定。

アニメ版素材の使い回しが多く、主人公の服装がロレンスっぽいのも違和感。
商人ならもっとバリエーションあるだろうに。


■ ヴォイス評価|福山潤を別キャラに使う暴挙。違和感がすごい

ロレンス役の福山を他キャラに起用するのはどうなのか。
原作キャストで使っていいのは小清水だけでは?

パラレルワールド設定ならまだしも、違和感が強い。

さらに、ほとんどセリフのないキャラにゴトゥーザ様を起用する意味とは……。
5センテンスくらいしか喋らないのに。


■ サウンド評価|及第点。OPは小清水

サウンドは普通。
OPは小清水で安心感はある。


■ システム評価|ADV+SLGのはずが、どちらも中途半端。スキップ遅すぎ問題

ADV+行商SLGという構成。
しかし──

● ADVパート:ランダムイベント地獄

スキップが遅い、文章表示が遅い、既読ノーウェイトなし。
ADVパートはランダムイベントで、3択を延々と選ばされる。

賢狼ホロでも厳しい戦い。
ただし重要ポイントは当たるまで選択肢を選べる親切設計。

● 行商モード:作業ゲーの極み

「やりこみ要素満載」とパッケージに書いてあるが、実態は買って売るだけの作業
効率ルートを探すのは多少楽しいが、基本は単調。

周回特典の「商品知識引継ぎ」は地味に大きい。
一周5時間、エンディング12種。

……が、4周でギブアップした。


■ 総評|“お嫁さんホロ”がやりたかっただけでは? 原作の魅力を活かしきれず

結局のところ、お嫁さんホロがやりたかっただけでは?という感想。

原作クラッシャーというか、魅力を活かしきれていない。
「狼と香辛料」は

  • ホロとの睦言:60%
  • ホロの能力を活かした行商戦:20%
  • その他:20%

だと思っている。
ゲームなら60%ADV+20%行商で構成するのは理解できる。

しかし、このSLGはない。
ただ買って売るだけ。
商館イベントも中途半端で、ADVとSLGの境界が曖昧すぎる。

旅の臨場感を煽るADVが欲しかった。
行く先を選ぶだけでは弱い。
1〜2周はまだいいが、それ以降はシステム的に苦しい。

見所は……サーセン。プレイすればわかる。

総合すると60点(クラスC)

【レビュー】Soul Link|Navel第2作目で大幅改善。王道SF×一本道構成が光る良作

【レビュー】Soul Link|Navel第2作目で大幅改善。王道SF×一本道構成が光る良作

■ シナリオ評価|宇宙ステーション閉鎖系SF。Ever17系シチュの王道を丁寧にまとめた一本

SF作品。
舞台は宇宙空間のステーション。
閉じ込められた状況で物語が進む、いわゆるEver17系シチュ

Navel第2作目で、前作「SHUFFLE」の反省がしっかり活かされている。
ほどよい長さ、共通ルートの使い回しの少なさ、チャプター構成の一本道。
バッドエンドも増えており、やり込みも可能(漏れはしなかったけど)。

ストーリーは分かりやすく、一般受けしそうな作り。
H度は薄めで、スライムプレイなどはない。

構成はプロローグ → チャプター3 → エピローグ。
攻略は基本的にチャプター2で行う。他は一本道。

● 最大の難所はチャプター1の徘徊パート

チャプター1の徘徊がこのゲーム最大の難所。
なかなかフラグが立たず苦戦した。
がんばってください。


■ グラフィック評価|鈴平×御大の安定感。OP・EDもまずまず

絵に定評のあるメーカーだけあって、グラフィックは良好。
鈴平と御大の組み合わせなので、好きな人にはたまらない。

OP・EDもまずまずの出来。


■ ヴォイス評価|豪華声優陣で脇を固める安定のキャスティング

名のある声優が揃っており、脇役までしっかり固められている。
特に問題なし。豪華。


■ サウンド評価|SHUFFLEより力が入っている。耳に残る曲が多い

前作よりサウンド面が強化されている印象。
耳に残りやすい曲が多い。

OPは歌い手が少しヘタかなと思うが、ご愛嬌。


■ システム評価|軽快で使いやすい。EDリストも楽しい

基本的システム搭載。
EDリストもあり、コンプ欲を刺激してくる。

システムは軽く、クイックセーブ&ロードも快適。


■ 総評|王道SFの安心感と丁寧な演出。トゥルーエンドが特に良い

前作SHUFFLEは短すぎて期待外れだったが、
今作は大変満足

ストーリーが良く、最近少なかった王道展開に安心感がある。
個人的にはトゥルーエンドがとても気に入った。
後半の演出が光り、ちょっとホロリとした。

全体的に非常によく仕上がった名作。
少しだけ感動もあるので、ぜひチェックしてほしい。

好きなキャラはユウ
ポニーテールに負けたよ。

総合すると80点
次回作もこの調子で頼む、Navel。
それ散るの続編マダァー?

【レビュー】そして明日の世界より―|世界の終わりを前にした“スローライフ青春群像劇”。健速が描く死生観の強度

【レビュー】そして明日の世界より―|世界の終わりを前にした“スローライフ青春群像劇”。健速が描く死生観の強度

■ 短評|エロ助POV「死生観」1位の健速が贈る、残り3ヶ月の世界の“2週間”を切り取った青春劇

エロ助POVで「死生観」1位のライター・健速。
その健速が、残り3ヶ月で終わる世界の“たった2週間”を切り取って描く青春群像劇。
小さな世界の中で起こる大きな変動が胸に刺さる。


■ シナリオ評価|主人公と周囲の“在り方”に共感できるかが鍵。スローライフとヘビーな現実の対比が鮮烈

主題は、主人公と周囲の人々の“在り方”に共感できるかどうか。

煩雑極まりない世界の隅で、
終わりを告げた世界に葛藤しながらも“自分らしく生きる”姿勢を見せる主人公。
それを支えるキャラクターたちの好意。
親密な人間関係を育む「島」という閉じた世界だからこそ成立した関係性。

外界でも同じことができたのか?
世界の崩壊が“賛美できる範囲”だからこそ成立したのでは?
そんな問いが浮かぶ。

● スローライフ×ヘビーな出来事のコントラスト

スローライフという言葉が似合う素敵な世界観。
しかし、その裏で起こるヘビーな出来事。
明暗がくっきりと分かれた作品。

「知ること」による残酷さ。
もし猶予がまったくなかったら?
いろいろ考えさせられる物語。

● 野球描写が地味に良い

ナックラー青葉様の“男女差の埋め方”は非常に良い線を突いている。
握れる才能があっても、最大の問題はコントロール。
努力する姿が目に浮かび、ちょっとホロリ。

対照的に、水守のマルチっぷり(ロボじゃない)。
体が弱くてもアンダースローで差を埋めようとする姿は女子野球の伝統芸。
きっと綺麗なサブマリンなんだろうな、とまたホロリ。


■ グラフィック評価|植田亮のキャラデザ+圧倒的な空の背景。ムービーも繊細

久しぶりの植田亮。
キャラデザも良いが、特に空の背景が圧巻
実物がそこにあるような存在感。

OP・EDムービーは神月社。
繊細で美しい仕上がり。


■ ヴォイス評価|隙のないキャスティング。安玖深音の存在感が光る

キャスティングは隙がない。
やけに上手い人がいると思ったら……青山さんじゃない方。
安玖深音をしっかり聞いたのは久しぶりで、やはり良い。


■ サウンド評価|川田まみOP+ルート毎のED。BGMもイージーリスニング級

OPは川田まみ。
ルート毎のEDもあり、サウンド面はかなり力が入っている。

BGMはイージーリスニングとしても耐えうる良質さ。
賛美歌「Amazing grace」も馴染み深く、作品に合っていた。


■ システム評価|基本的に問題なし。スキップ時の縞々はパンツだけで十分

基本的システム搭載。
環境面で大きな問題はなし。

ただしエフェクトが重く、スキップ時に縞々が出る。
それはパンツだけで十分。

構成はキャラ4人ルート+通常END+After。

難易度:易


■ 総評|健速らしい“綺麗な構成”と重さ。ラストの疲労と感動が心地よい良作

80点以上を付けられなかった理由は二つ。

  • 青葉の後日ルートが最後まであると信じていた → 消化不良
  • 健速らしい綺麗な起承転結なのに、中だるみが凄い → だれる、疲れる

ただしこれは100%自分由来の理由であり、他の人には当てはまらないと思う。

物語の主題を紐解けば、ライターの描きたかったものはしっかり伝わる。
不満はないが、最後の結末に至るまでが重い。
しかし作品の流れとしては正しいとも思う。

埋没している綺麗なものを否定しながらも、
「やっぱり綺麗なんじゃね」と魅せる健速の構成。
ラストに心地よい疲労と感動を与えてくれる。

やはり力のあるライター。
全体的な完成度にも満足できる良作。

健速乙。
総合すると78点(クラスA)

【レビュー】そらうた|泣きゲー路線の中で“真奈ルート”が圧倒的輝きを放つ良作

【レビュー】そらうた|泣きゲー路線の中で“真奈ルート”が圧倒的輝きを放つ良作

■ シナリオ評価|四国の田舎×幽霊×学園モノ。泣きゲーとしての完成度は高い

目に見えなくても、
ハッキリと見える愛がここにあります。

舞台は四国地方の田舎(どうしても海道を思い出す設定)。
ジャンルは学園モノ。
主人公は幽霊が視える体質で、そのせいで事件に巻き込まれていく。

ゆきうたのような“強烈キャラ”を狙ったと思われる知夏は、ただの電波。
ここは正直すべってると思うw
でも知夏ルート自体は面白い。

どう考えてもウザがられるしかない霊子が、
すべての解を出してくれる存在として機能しているのは良い。

● 泣きゲーとしてのポイントは“別れ”

シナリオの質は文句なし。
本作は泣きゲーを意識して作られているので、
ポイントは感動できるかどうか

終盤以降は綺麗にまとまっており、好感度は高い。
謎は最後のキャラで全て解決されるが、
そもそもその設定が必要だったのかは疑問。
普通に各キャラ一本で良かった気もする。

とはいえ、総じて良い話。


■ グラフィック評価|キャラデザ良し。立ち絵とCGの差もなく安定

キャラデザがとても良い。
最近は立ち絵とCGの差が激しい作品も多いが、
そらうたはその点問題なし。

OPは佐藤裕美が歌い、綺麗な空の映像が仕上がっている。
こちらも文句なし。

EDは歌なし。


■ ヴォイス評価|フルボイスで安心のクオリティ

フルボイスでキャストも問題なし。
安定した仕上がり。


■ サウンド評価|EDに歌が欲しかった。それだけが惜しい

EDに歌があれば完璧だった。
それ以外は特に不満なし。


■ システム評価|標準的で使いやすいが、SEで固まる不具合が残念

セーブ&ロード、バックログなど標準装備。
右クリックシステムで使いやすい。

ただしSEが入る場面で固まる不具合があり、
現パッチでも改善されていない。


■ 総評|真奈ルートが傑作。泣きゲーとしての完成度を押し上げる一本

シナリオ重視のフロントウィングらしく、全体的に良い出来。
ただ、キャラの方向性がやや間違っている気もするw
普通じゃダメなのかしら。

しかし――
すべては真奈シナリオのためにある。

真奈ルートは本当に素晴らしい。
感動して涙が出るレベル。
物語的にも最後に持ってくるべきだったのではと悔やまれるほど。

好きなキャラは真奈。
総合すると79点
良作。

【レビュー】そらのいろ、みずのいろ|Tony氏“糞ゲー伝説”を打ち破る意外な良作。心理描写が光るジュブナイル作品

【レビュー】そらのいろ、みずのいろ|Tony氏“糞ゲー伝説”を打ち破る意外な良作。心理描写が光るジュブナイル作品

■ シナリオ評価|夏の田舎×小説的文体×ジュブナイル。Tony氏伝説を覆す意外な完成度

さて、Tony氏伝説を打ち破る作品が登場。
関わった作品すべてが“アレ”という伝説……そう思っているのは私だけではないはず。
心してかかるべし。

舞台は夏の田舎の高校とプール、その周辺。
期間は夏の間。
設定だけ見ればよくある話。

だが決定的に違うのは文体
「〜であった」系の小説的文体で進むため、
「これサウンドノベルじゃね?」と思った瞬間にアウト。
なにもかも受け入れて読み進めるべし。

ボリュームはかなりあり、ジュブナイル的な作品に仕上がっている。


■ グラフィック評価|Tony氏の腕は健在。キャラ4人の省エネ構成でも見応えあり

Tony氏の腕が素晴らしいのは言うまでもない。
CGもそこそこ量があり、キャラが4人だけという省エネ構成でも十分見応えがある。


■ ヴォイス評価|ヒロイン2人のみ声あり。サウンドノベルなら全員欲しかった

ヒロイン2人だけ声あり。
サウンドノベル寄りの文体なら、全員に声があればもっと面白くなったはず。


■ サウンド評価|可もなく不可もなく。曲数が少ないのが惜しい

音楽は可もなく不可もなく。
ただし曲数が少ないのは気になる。


■ システム評価|標準的で使いやすい。シエル系の操作感

セーブ&ロード、バックログなど標準装備。
右下のシステムから save/load、右クリックでシステム呼び出し。
使い勝手はシエル系で安定している。


■ 総評|心理描写が巧みで意外な良作。省エネ構成がむしろ強み

予想以上に面白かった。
何が良いってシナリオ
普通の田舎の物語だが、心理描写で魅せる巧みさがある。

キャラにも好感が持て、人数が少ない分しっかり時間を割けているのが勝因。
攻略キャラ2人は最近ではかなり少ない部類だが、その分密度が高い。

省エネでうまく作ったなという印象が強い。
OPムービーも良い出来で、これはこれでアリ。

エンディングはやや味気なく、力尽きた感があるのが惜しい。
途中の盛り上がりが良かっただけに残念。

好きなキャラは
がんばれTony氏w

総合すると72点

【レビュー】そらいろ|3年2ヶ月ぶりのねこねこ帰還。懐かしさと安定感の中に“腑に落ちない二点”が残る作品

【レビュー】そらいろ|3年2ヶ月ぶりのねこねこ帰還。懐かしさと安定感の中に“腑に落ちない二点”が残る作品

■ 短評|ジャンルぅ……!と思わずAAを貼りそうになったが、3年2ヶ月のブランクを感じさせない親近感

もうやめてAA貼りそうになった。ジャンルぅ……。
ただ、3年2ヶ月のブランクがあったとは思えないこの親近感は何なんだろう。


■ シナリオ評価|ラムネ舞台の“2”としての安定感。だが性格変換システムと某ルートの毒が気になる

ヒロインの苗字でピンと来た人も多いはず。
本作はラムネの舞台を元にした作品で、
つばめ=片岡先生、愛衣=ウトナミー、花子=酸橙ひびき、という割り振りらしい。

いつものねこねこ。
キャラの個性、会話、世界観、全部“変わらない良さ”がある。
新しいものを求めるユーザーは今回に限って少ないだろうし、
ラムネ舞台の2としてキャラの肉付けを豊かにした方向性は理解できる。

漏れはそれで良いと思った。
懐かしいラムネを再現してくれるだけで血沸き肉踊る。
伝奇じゃない時点で方向性はわかっていたし。

● ただし腑に落ちない点が二つ

① 性格変換システムがダレる

一日ぶっ通しでやる漏れのスタイルだと特に顕著。
ワールド移動してもほとんど性格が変わらないキャラが一人いて、
劇的な変化もないので繰り返すうちにどうしてもダレる。

ルート数が多い分、1キャラあたりのボリュームが薄く感じる。
良いシーンが多いだけに、複合して一本にしたらもっと良かったのではと思う。

② つばめルートの“病院ネタ”が重すぎる

ラムネ七海ルートを思い出しながら「良かったね……」とホロリしていたら、
その後に更なる苦難が待っているとか、さぁ!

遺伝性の前振りに怯え、設定にイライラ。
そして病院ネタ、もうやめて。
ナルキで十分。
病室で待つ子供たち、それを支える母……
どこが明るい学園モノなんだよ片岡先生。

● 良いところももちろんある

性格差によるイベントは確かに楽しめる。
物語的な面白さに直結するかは微妙だが、バリエーションとしてはアリ。

ウトナミーの妹キャラはねこねこの鉄板。
オーガストの幼馴染に近い安心感。
ひびきさんの花子ルートもねこねこ色がしっかり出ていた。

特に花子エピローグは必見
近年稀に見る小っ恥ずかしいシチュのエンディングで、逆に新鮮。


■ グラフィック評価|OPのミニキャラが良い味。幼少期のきわどさに手汗が出る

OPがやはり良い。右下のミニキャラが好き。
歌詞字幕も良い味。

愛衣はかわいかった。
幼少期のきわどい描写が多く、スタッフルームでも話題になっていたらしい。
危ない、危ない、その気は漏れにはないぜ。


■ ヴォイス評価|いつもの面子。それがいい

いつもの面子。だが、それがいい。
金田さんへのキャスト交代も違和感なし。


■ サウンド評価|「ララ、わたしのナビゲイション♪」でいつもの佐藤ひろみ節

佐藤ひろみでいつも通り。
安定のねこねこサウンド。


■ システム評価|基本的システム。ナナミファーム健在

基本的システム。
攻略対象は3人。

緊急回避に野望2009を確認。
ナナミファームも健在。

攻略時間:15時間
難易度:易


■ 総評|ねこねこソフト完全帰還。毒の強いルートもあったが“いつものねこねこ”だった

皆様お待ちかね、ねこねこソフトご帰還。
某ルートの毒は強かったが、総じていつものねこねこ。

伝奇も見たいが、コットンでやってるし……120円系でもいいんだけどなぁ漏れは。

久しぶりのねこねこ作品をがっつり楽しませてもらった。
今後も頑張ってほしいメーカーであることに変わりはない。

「そらいろ」は青系統だったが、次は何色だろう。
復活の狼煙を上げられたのか、ユーザーの反応を楽しみにしたい。

総合すると70点(クラスB)