【レビュー】夜明け前より瑠璃色な|“これぞオーガスト”と言いたくなる王道プリンセス物の完成形
■ シナリオ
非常に力作。
「過去作の焼き直しでは?」と言う人もいるかもしれないが、
これがオーガストクオリティだと思えば納得しかない。
新作は『はにはに』以来2年ぶり。
まさにプリンセス物の本領発揮で、大満足。
これでダメなら知らん、と言いたくなる完成度。
姫ルートの修羅場で悶えた思い出も、今となっては良い思い出(?)。
● ルート解放型の安心設計
最初はフィーナルート。
クリアすると4人が解放され、
その4人を終えるとリースシナリオが解放。
さらにクリアすると──
「夜明け前より瑠璃色な」=フィーナ・トゥルーエンドがスタート。
この“段階的に深まる構成”こそオーガストの安心感。
良いものは何度味わっても良い。
個人的にはツンデレ成分がもう少し欲しかった。
おまけシナリオは完全に“おまけ”。
■ グラフィック
知り合いが「服装の色違いじゃね?」と言っていたが、
べっかんこうの絵を幼稚園からやり直してこいと言っておいた。
自分の中では323かべっかんこうか、というほど神領域。
文句などあるはずがない。
CGは多く感じた(2列表示のせいかも)。
背景、OP、EDすべて傑作。
■ ヴォイス
ナイスキャスティング。文句なし。
鳥居様はいつオーガストに戻ってくるのだろう。
■ サウンド
WAX&WINEが秀作。
他の楽曲も安定して良い。
■ システム
基本システム搭載。
PCの調子か、一部ムービーで音声が途切れた。
ルビは振らないスタイル。
■ 総評
オーガスト作品は“ある一点のキャラに物語が集約する”のが特徴だが、
今回はプリンセス物なので、前作のように幼馴染が表を持っていくことはない。
キャラの強さと“姫”という設定がしっかり機能している。
望むトゥルーが見える構成で、ボリュームも十分。
個人的にはミアルートが一番よく出来ていた。
別れの前振りが秀逸。
ファンディスクでお茶を濁されても、
2年待った価値のある作品だったと思う。
オーガストは今まで期待を裏切らなかったが、今回もやってくれた。
好きなキャラはフィーナ。
■ 82点 クラスA