【レビュー】春萌 ~はるもい~|田舎萌え×LSらしさ全開、だけど粗さも目立つ惜しい一作
シナリオ|序盤のテンションが飛ばしすぎてシュール
主人公:「そ、その、えっと、あててんですよ!」
ヒロイン:「……セクハラ?」
LS商業化第2作目となる本作は、田舎萌えを軸にした作品。
ただし序盤の共通ルートが飛ばしすぎ・滑りすぎ・シュールすぎで、テンションが異様に高い。
OHPのキャラ紹介にある「ネット回線云々」も、OPで触れられるだけで本編では一切触れられず、肩透かし感が強い。
小ネタは分かる人にはニヤリだが、散りばめすぎると諸刃の剣。
カラオケはWinkだよね?
そして野球ネタには愛を感じた。
沙緒ルート|クーデレのはずが“超脚本”で大暴走
噂のクーデレ枠だったが、正直これは厳しい。
テンションが合わず、やり取りが難解で、夏場シナリオの悪い方向が出てしまった印象。
Hシーンのロケーションも「なんでそこ?!」とツッコミ不可避。
思い出の車で…というのは分かるが、違和感が強い。
総じてテンションについていけなかった。
りるけルート|頭のたりない子、だけど最後で帳尻が合う
序盤は頭を抱える展開が続くが、エンディング付近でうまくまとまり、まずまずの流れに落ち着く。
ただし「なぜ葱好きなのか」など、設定の補強が欲しかった。
淡雪ルート|一番落ち着いているが、現実的に考えると疑問が残る
主人公は東京の有名私立、淡雪は地元の帝大。
帰省をきっかけに恋に落ち、遠距離恋愛へ。
しかしエンディングで淡雪が実家の商店に嫁ぐなら、最初からそうすれば…?
と現実的に考えてしまう。
落ち着いた良いシナリオだが、最後の選択に違和感が残る。
灰音ルート|おまけ扱いなのに一番面白い
三等親って結婚できないんだっけ?
人妻ルートなのに背徳感ゼロで、むしろそこが良い。
ただし後半〜エンディングがあっさりしすぎ。
尺があればもっと面白くなったはず。
総評(シナリオ)|前作よりはまとまったが、まだ“書き足りない”
設定がしっかりしているなら、最低限のフォローは必要。
説明不足のまま進む部分が多く、惜しい印象。
LSらしさはあるが、粗さも目立つ。
がんばれLS。
グラフィック|ムービーは良いが、塗りがやや不安定
OP・EDムービーは良い出来。
特にEDムービーでヒロインのセリフが入る演出は素直に感動した。
キャラデザは並。塗りが少し怪しい。
ヴォイス|問題なし、まきいづみは出来る子
全体的に安定。
まきいづみの演技は光っていた。
サウンド|主題歌が良い、榊原さんの歌声がハマる
主題歌「きっと夢と雪でできている」は聞くほどに良くなるタイプ。
榊原さんの歌声が作品に合っている。
BGMは特筆点なし。
システム|基本システム、分岐はりるけラストから
基本システム搭載。
りるけのラスト選択肢からエンド分岐。
3人クリア後に灰音ルートが開放される。
評価|65点(クラスB)
田舎萌え・LSらしさ・ムービー演出は良いが、シナリオの粗さが目立つ惜しい作品。