移転してからの一発目はやっぱりうまくhtmlの方が編集できないのでまずはこちらに乗せておきます、頭動いてないので明日だな。伴って構成を変えています。
うん、面白い
ループモノというジャンルはそもそも起こった事象を変化させて良い方向へ持っていこうという話。
ほかの名作と呼ばれる作品群も起点となる致命的な事柄を避けるべく、
試行錯誤して解決させていくのが本筋であろう。
しかし、本作品は致命的な事柄を回避するにはシナリオの都合からそれらを『無かった』ことに
持って行くストーリーになっている。
それはまるで絡まった糸を解くような作業である。
とてもストレスフルな作業だ、なにせ作品中では巻き戻されるとは言え失敗したら死ぬのだから。
そういった要素を包めてシステム面を昇華させた誘導ゲーである。
見ている我々は当然何が起きているのかは不明であり、主人公を通して体験していく。
そうして限られた主人公の思考を誘導していく。
ただ、おまえ(主人公)が覚えてなくてどうすんだよという展開やそれを聞くの?という、
いやがらせにも似たハードルはややきつい。
それがいいんだろ?感じてるんだろ?というメーカーからの透けて見える思いに対して、
びくんびくん・・・となるのは時間の問題ではある。くやしくないけれど。
特筆すべきはくびきを抜き去り、すべての事柄を無かったことにした後のご褒美?
会話コマンド形式の終わらないお茶会が待っている。
なんっうか、ほんと時代を感じた。
本作品は一言で言うと「良く出来ている」。
そして言うまでもなく、美味しい紅茶の入れ方を習得するのが本ゲームの目的である。
なにせ、紅茶をうまく入れないと進めないのだから、必然的に覚えるしかないのである。
その物語を見ている我々が覚えないといけないのである。
そこのギミックを最後にオチとして強引ながらも結びつけた(こじつけた)のは、妙案であろう。
理屈はわからんけれど……。
総じてとても鋭角な作品。メーカーが売りとして押していたクリア出来るものならしてみろ。
という姿勢は近年稀に見るハードルの上げ方ではあるが、
選択肢の総アタでも解決できないレベルというのは、名に恥じない難易度であった。
ゲームではない正答率1%の惨劇に挑んだ方も多いとは思うが、
ようするに自分の中で問題をとらえて、それを考え超えていくという原初の快感。
それをループだとかミステリー調だとかバックボーンは千差万別ではあるが、
そういったものに引っ張られて物語の続きが気になったのであれば、
このゲームは成功しているのだと思う。
例えその結末が完全無欠のハッピーエンドでなくても。
80点/A